カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 ワンコとの散歩で松本城から向かったのが、昨年オープンした築120年の古民家を改装したという「町家カフェ 茶noma」(ちゃのま)です。
ネットで縁側の席はワンコOKという記事を見つけ、日本で一番“Dog Friendly”だと個人的に感じる軽井沢と違って、残念ながら我が松本ではなかなかペットOKという店が少ないことから、初めて行ってみることにしました。当初奥さまは「小昼堂」のテラス席を希望されたのですが、今回は新しいペットOKの店を開拓してみることにしました。
余談ながら、インバウンドを別とすれば、少子高齢化社会の我が国で、これからの観光産業における国内需要を喚起する要諦は、“ペットと老人”を如何に遇するかだと思っています(ですので、是非ワンコOKの店を増やしてください!)。

 さて、この町家カフェ「茶noma」は、その名の通り築120年以上の歴史ある町屋で、1時間1人500円(ワンドリンク付き)で利用できるカフェスペースとして昨年4月にオープン。
明治26年築の建物内には、職人技の建具や明治、大正、昭和の貴重な調度品や昔の家具調ステレオといったレトロな家電などが幾つも置かれていて、また京都の庭匠が造ったという手入れの行き届いた奥庭、それに面した縁側や茶の間で、毎日ご主人が汲んで来られる「鯛萬の井戸」の湧水で淹れたコーヒーや抹茶などを飲みながら休憩することが出来ます。
東京でTV番組制作会社を独立後経営していたという松本出身の70歳のご主人が、それまでこの家で一緒に暮らしていた弟さんが亡くなられ、御年92歳のお母上が一人きりになられたことからご実家に戻られて、“城下町のお休み処”としてこの古民家を活かそうとされたのだとか。ご主人に「宜しければ」と誘われて、家の中を案内頂きました。
女鳥羽川の南、江戸時代の商人街に在る“蔵の街”中町同様に、三の丸に当たる武家屋敷だったこの辺り(大名町~小柳町)も明治期に大火で焼け、そのためこの家も耐火用に土壁が分厚い蔵の構造を町家に取り入れた“蔵町家”という建築様式が用いられている由。「壊すのは簡単でも、建てるのはもう無理」と大工さんに言われ、何とか建物をそのまま活かすことを考えた結果の“町家カフェ”なのだそうです。
GW中のこの日は、東京で息子さんと暮らされているという、如何にも“都会風”(≒ナント形容すれば良いのか分かりませんが、どう見ても田舎の方には見えなかった)で“松本らしからぬ”奥さまもおられ、連休中は旦那さま独りでのワンオペは大変なので手伝いに来られたのだとか。
麻布台のマンションに居た長女が昨年二月に渡米するまでは、毎月上京しては“ニセ港区女子”を気取っていた家内と、東京暮らしと松本暮らしの話で盛り上がっておられました。
因みにペットは奥庭の縁側ではなく、玄関脇の縁側でのみ同伴が可能とのことで、少々狭くてペットとノンビリとはいきませんでしたので、我々はドッグカートのキャビンを外して前庭の平らな縁石の上に載せて対面する形でドリンクを戴きました。
改装に手伝いに来られた方がワンコ連れで、その時にいつもここで休憩して貰っていたので、そのままオープン後もここがワンコ連れの定席になったのだとか。ネット記事で見た時は、てっきり奥庭に面した縁側席がワンコOKで、そこでならゆったりくつろげそうだと思ったので、チョッピリ残念でした。でも、奥さまやご主人と、東京や松本のことなど、昔話も含めて話が弾んで、昔、祖母が家に来た人を誰でも家に上げてお茶と漬物でもてなしていた様に、何だかご近所のお宅に伺って「お茶でも飲んで行きましょっ!」的にまったり過ごすことが出来ました。
惜しむらくは、ご主人一人では今は止むを得ませんが、市販の茶菓子ではなく、出来ればいつか奥さまの手作りのスイーツが食べられる様になるともっと良いだろうと思います。
 さて、GW中の別の日ですが、また城山へのウォーキングへ前日行ったことから、今回のこの日はワンコと一緒にドッグカートで深志神社と四柱神社にお参りして子供や孫たちのことをお願いしてから、松本城公園で少しワンコを散歩をさせることにしました。元気なワンコなら家から松本城公園まで散歩で歩いていけるのですが、コユキもクルミも小型犬で、保護される前の繁殖犬時代の悪徳ブリーダーのせいで体に障害を抱えており、長い距離を歩かせるのは心配なので、ドッグカートで乗って目的地まで向かいます。
そう云えば、昔会社員時代に電車で諏訪に通っていた時に、休日前急に飲みに行った時は、月決めで借りていた駅裏の駐車場に車を停めたままだったので、翌日の土曜日早朝にチロルとナナと一緒に、お散歩がてら自宅の沢村から松本駅まで3㎞しっかり歩いて、帰路は車でワンコも一緒に帰ってきたのですが、ワンコたちはいつもの散歩コースとは異なる駅までの道を嬉々として歩いてくれたのを懐かしく思い出します。
閑話休題。この日の天神さまの深志神社は混んではいなかったのですが、中町から縄手通りに向かうと、通り一杯の人の波で、老舗のタイ焼き屋さんやベーカリーのスヰトにも順番待ちの行列。しかも、お目当ての四柱神社も初詣の時以来の参拝客のお詣りの列が出来ていて、ワンコも一緒なので並んでのお詣りは諦めて、今回は遠くからお参りをしてお城へ向かいました。
しかしこちらも凄い人出で、天守閣への入場は3時間待ちとのこと・・・。
(現在松本城では電子チケットが導入されていて、それだと希望する日時で入場可能ですので、GWなど混雑する時は事前にそちらを購入するのがおススメです。しかも松本城も入場料が値上げされたのですが、電子チケットには旧開智学校との国宝二つの共通入場券もあって、そちらだと値上げ前と値段が然程変わらないのでお得です)
やはりGW中は松本市内もどこへ行っても混んでいるので、「小昼堂」のワンコOKのテラスでの休憩も断念して家に戻ることにしました。

 まさに五月晴れと言えるようなGW中の快晴の一日。
“風薫る”という言葉が相応しい朝、コユキとクルミをドッグカートに載せて、散歩がてら松本城公園へ歩いて行ってみました。

 現在、松本城では幾つかの工事が行われています。
一つは今年の1月から始まった、松本城公園内の旧博物館の解体工事です。工事は今年の10月末までの予定で、 工事に伴い南側入口土橋の通路が狭くなっていて、「本来の登場ルートである、太鼓門から入城しましょう」という呼び掛けが行われています。これは、嘗ては大名町から松本城を結ぶ現在の土橋はなく、本来のお城の正門である東側の市役所側にある太鼓門から黒門へ至り、本丸へ入城するのが登城ルートだったからです。
この旧市立博物館は「日本民俗資料館」とも言っていて、国の史跡である松本城内では新たな建設が出来ないことから、昨年秋に大名町に新たに建設移転され、古い建物が解体されているのです。
元々この場所には城主の私邸の古山地御殿(こさんじごてん)がありました。
松本城の本丸と二の丸には本丸、二の丸、古山池の三つの御殿が建てられていて、その一つが古山池御殿です。そして、博物館が建てられた後も、館内には井戸が残されていたのですが、これが「ててまがりの井戸」。
「ててまがり」とはカタツムリのことで、嘗ては外縁部が、でんでん虫の殻のように見えたことからその名が付いたのだそうです。
古山池御殿は城内で最初に建てられた御殿で、本丸御殿完成後は離れとして使われ、享保十二(1727)年の本丸御殿焼失後は再び城主の居所になっていました。明治になって廃城後は取り壊され、明治十七(1884)年に旧制松本中学校(現在の深志高校)が建てられますが、この井戸はその時代も現役として活用されていたそうです。
因みに火事で焼けた本丸御殿の跡地は、明治時代には松本中学のグランドになっていて、昼休みにはヤンチャな学生が天守閣の屋根に登り、鯱鉾(しゃちほこ)の様に逆立ちすることもあったとか・・・。
 また、昨年の11月から今年の12月まで、内堀南西部の浚渫(堀の中の堆積物を取り除くための作業)が行われています。
説明書きのパネルに依ると、
『松本城のお堀の浚渫のため、松本城公園内で作業を実施しています。
・11月18日(月曜日)から令和7年12月末までの間、北西トイレの南側に浚渫した土を脱水するための設備が設置されます。
・11月25日(月曜日)から令和7年12月末までの間、内堀の南西部に操船管理室が設置されます。また、操船管理室周辺で浚渫台船の組み立て作業等を行います。
・令和6年12月中旬から令和7年12月末までの間、内堀南西部の浚渫を行います。』
とのこと。

ヘドロが堪り水深も浅くなってしまい、内堀浄化は永年の課題だったのですが、国宝ということもあって工事方法については色々試行した結果、現在の方法が決定されて漸く工事の運びになり、先ずはこのエリアを皮切りに、内堀の浚渫工事が順次進められて行きます。
ブラタモリで紹介された様に、松本城の堀の水は湧水が使われていて、水そのものはキレイなだけに、一日も早く透き通ったお堀が蘇って欲しいものです。
 そして内堀の北西の角に在る埋橋。朱塗りの八ツ橋型の橋はモノトーンの城とのコントラストが美しい撮影スポットです。しかし老朽化が進み、平成23(2011)年の県中部地震(松本地震)以降、通行止めになっています。
松本城は天守閣は国宝ですが、この赤い埋橋は昭和30(1955)年の天守解体復元工事に伴って、当時の議会の提案によって観光用に建設された橋で、文化財として整備される対象ではないのですが、松本城を訪れる観光客にとっては、撮影スポットとして人気がある場所です。特に雪の日は真っ白な雪景色の中に佇む黒いお城に赤い橋が良く映えます。
しかし、江戸時代当時にはなかったもので文化財的価値が無いとのことから、建て替えは認められないのですが、市が文化庁と数回にわたって協議を重ねてきた結果、「橋の建て替えは極めて困難だが、既存の橋脚を用いた修理であれば可能」ということで、今回修理が行われています。但し、完成しても昔の様にこの橋から城内(埋門)への入退出は出来ません。
 また、現在松本城では先述の通り懸案だった内堀の浚渫工事が進められていますが、嘗ての松本城の堀は、本丸に近い方から内堀、外堀、総堀の三重になっており、現在残っている堀の面積の約4倍の広さがありました。しかし、明治維新を迎えると、堀は徐々に埋め立てられ宅地として利用され、南・西外堀も大正8年から昭和初年にかけ埋め立てられたとされています。
市ではその外堀跡を嘗ての水堀に復元させるため、絵図資料や発掘調査等をもとに、水をたたえた堀の実現に向けて、調査・研究を進めてきました。そして、長年宅地などになっていた外堀跡を10年程前から買収を進め、昨年秋に全ての用地を取得出来る目途がつき、併行して移転と発掘作業が進められてきました。
南側では既に発掘調査も終わり埋め戻されて空き地になっていますが、発掘を担当した文化財課が所属する市の教育委員会のテントだけが在りました。国の史跡なので、復元工事もそう簡単ではないと思いますが、因みに松本城のお堀の水はお城周辺で湧き出す湧水が使われているのですが、今後復活する外堀を満たすのにも十分な湧水量なのだそうです。その「平成の名水百選」にも選ばれている松本城下の湧水を湛えた外堀が復活するのが今から楽しみです。
(内堀浚渫工事の図と外堀の完成予想図は市の資料からお借りしました。また掲載の写真は当日だけでなく、これまで何日間かで撮影したモノです)

 風薫る五月。GWに入って、信州も爽やかな季節になりました。
“毎日が日曜日”の年金生活者にとっては、本来はカレンダーなど関係無いのですが、そうした世間の風潮につられて「さて、何処へ行こうか?」などと、こちらまでが何となく騒めき浮き立つ様な、そんなそわそわする季節です。
今まででさえ平日の街中で歩いているのは外国人観光客だけだった程に、インバウンドが目立っていた松本でしたが、GWのこの時期は更に輪を掛けて信州の観光地や街中はどこも混んでいるでしょうから、わざわざGWに合わせて人混みの中に出掛けて行く必要も無いのですが、年寄りも“世捨て人”で引き籠って世の中から取り残されない様に、多少は世間の風に当たるべくGW中に外出してみました。
とは言っても、車で行くと混んでいるので、我々の登山シーズン解禁でGW明けにでも登ろうと思っている霧訪山かいつもの美ヶ原への、先ずはトレーニングを兼ねての足慣らしとして、家から城山公園を経由してアルプス公園まで歩いてみることにしました。

 我が家の渚のマンションから宮淵までの約2㎞は平坦というか奈良井川の流れに沿ってやや下っていて、宮淵から城山公園までの1㎞ちょっとは一気の急坂で、城山公園まで100m程登ります。
城山公園の奥には見事な藤棚があるのですが、その先の駐車場の一番奥に遊歩道への入り口があって、そこから今度は我々が“城山トレイル”と呼んでいる城山々系の鳥居山を経由する尾根沿いに、アルプス公園まで更に100m程を登る1㎞程の「城山遊歩道」を歩いて行きます。簡単そうに見えて、それでも往復で約10㎞、標高差200mという結構歩き甲斐のあるコースです。
 この季節になると、城山公園からの尾根沿いの“城山トレイル”は、コナラやブナの芽吹きの柔らかな緑が瑞々しくて、そんな気持ちの良い林間コースを登って行きます。まだ葉が繁っていないので、途中木々の間から残雪の北アルプスを眺めながら鳥居山の東屋に到着して、ここでいつもの小休憩。
この東屋直下に拡がる草が刈り取られた斜面では、その由来は戦国時代の信濃守護小笠原氏の家臣だった地元島内の犬飼氏まで遡るという、五穀豊穣を願う伝統行事である「鳥居火」が行われていて、毎年4月14日に松明の火を手にした地元島内地区の氏子たちに依って、京都の五山の送り火の様にこの斜面に大きな鳥居が描かれます。
そ鳥居山から見下ろす島内地区では、田起こしが終わってもう水が張られた田んぼが所々に見られる様になっていました。
やがて安曇野まで続く一面の水鏡の様になって、常念を始めとする北アの峰々を水面に映し出すのも間も無くでしょう。
 桜の時期を過ぎたアルプス公園は、ソメイヨシノが終わって今度は八重桜が満開で、GWに入って家族連れで一杯でした。
帰路も城山遊歩道を戻り、城山公園の「憩いの森カフェ」で一休み。桜の賑わいも終わった城山公園は、家族連れで賑わうアルプス公園の喧騒とは対照的に家族連れも殆どおらず、鳥のさえずりがしっかり聞こえる程の静けさが印象的で、鮮やかな緑に包まれて自家焙煎のコーヒーをゆったりと味わうことが出来ました。

【追記】
 この日、城山遊歩道沿いに見つけた春の山野草と、ゴールのアルプス公園の八重桜です。
「雑草という名の草は無い」・・これは、こよなく植物を愛し、心血を注いで研究に没頭した牧野富太郎博士の言葉です。この言葉の通りに、気を付けて良く見ると、道端の“雑草”の中にも時々ハッとする様なキレイな花を見つけることがあります。
 この日道端で見つけたのは、直径2㎜程の小さな勿忘草の様な青い花が可愛いキュウリグサ(葉を揉むとキュウリの匂いがすることからの命名とか)。片や食虫植物のウツボカズラの様な、ちょっと不思議で不気味なムラサキマムシグサ。そしてピンク色の花が可憐なイカリソウと緑の中に真っ赤な花弁が鮮やかなボケの花。
最後に、この日のゴールのアルプス公園の薄緑色の八重桜の御衣黄とピンクの艶やかな八重桜です。
因みに、ムラサキマムシグサですが、サトイモ科の有毒植物だそうで、触らない方が良い様です。
筒状の大きな花びらのように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)といって、芽やつぼみを包む葉が変化したもので、その中に本当の花があるのだとか。紫色の仏炎苞にあるまだら模様がマムシを思わせ、かま首を持ち上げているようにも見えることから「紫蝮草(ムラサキマムシグサ)」という名前が付いたのだそうです。

6年前でしたが、10月に奥蓼科の横谷峡を散策した時に、オモト(万年青)の実のような、直立する小さなパイナップルのような形状をした緑や真っ赤に熟した実の付いた植物を見つけたことがあったのですが、これが「マムシグサ」の実でした。今回見た花は、秋になると実が熟してこんな風になるのだそうです。
6年前に見た不思議な秋の実が、今回花を見つけて初めてその記憶と繋がりました。

 次女が二人目を出産して以来、奥さまが定例で毎月二週間近く家事手伝いと孫の世話に横浜に住む次女の家に行っています。近くに居れば必要な時にいつでも親に頼れるのでしょうけれど、婿殿のご実家も同じ県内とはいえ静岡との県境ですし、我が家も松本ですぐには駆けつけて揚げられないので、定期的に手助けに行ってあげるのは止むを得ません。それにやはりお義母さんに頼るよりも実の母と娘の関係の方が、(時に言い争いをしたとしても)遠慮なく何でも頼めるでしょうから・・・。
そのため当然ですが、その間私メは独りで家事をしなくてなりません。そこでその(=夫を独りにさせてしまった)代償として(家内曰く、孫の世話の方が余程体力的にはシンドイそうですが、それはそれとして)、横浜から戻って来る時の“お土産”で必ず買って来てもらうのが、バーガーキングのスモーキーBBQワッパーなのです。しかも2個!(絶品だったグリルドビーフバーガーは残念ながら期間限定商品でしたので、今のラインナップ内でのイチオシです)


 インバウンド需要(新幹線で来て、長野から白馬や野沢温泉に向かう外国人スキー客や観光客)を見込んで、長野市内には今年に入って県内初出店でバーガーキングとウェンディーズが相次いで進出したそうですが、残念ながら松本にはまだバーガーキングは出店していないので(将来出店するかも不明)、わざわざ横浜から買って来て貰っているのです。
ただ、そうかと言って松本に在るマックやモスに(独りで)月2回も行かないことを考えると、月二回必ず食べるバーガーキングの方が個人的な頻度は高いので、今のままでも良いのかもしれませんが・・・?

 ま、それはともかくとして、松本に居ての月2回の“バーガーキング三昧”!?私メにとっては、大袈裟ながら“至福の時!”なのであります。
 「ナニ!?人間の器が小さい?・・・イエ、小さくて結構!毛だらけ・・・」
そんな些細なことに喜びを感じられ、例えどんなに小さくとも満足することの方が、むしろ年に一度有るか無いか分らぬ様な大きな満足よりも(それが何かは良く分かりませんが)遥かに幸せなのではないでしょうか!?
勿論、横浜で買って持って来て貰って松本の自宅で食べるので、どんなに早くても食べられるのは買ってから3時間後。
ですので、そこでレンチンすればオニオンスライスがシャキシャキしていない云々・・・と、店で出来立てを食べる、或いはテイクアウトにしても地元の店から買って帰って食べるのとは、“作り立て”という意味での鮮度が落ちるのは当然であり致し方ありません。でも、しかし、そうは言っても・・・、と色々言ったところで、それでもバーガーキングはバーガーキングそのものなのです。
 と、他の人がどう感じるかはどうでも良いこと・・・。例え冷めていようが、時間が経っていようが、それを実際に食べる本人がどう感じるかだけで充分なのです。
そんな訳で、奥さまが松本へ戻って来るのを、「まだか、まだか」と指折り数えて楽しみに待っている今日この頃・・・・なのでした。
【追記】
先日帰られた奥さま曰く、
「美味しそうだったから、私もアボガドワッパーを自分用にも買ってみた!」
とのこと。
この時期の期間限定商品のメキシカンアボガドワッパーではなく、通常メニューにあるアボガドワッパーなのだそうです。
へぇ~珍しいこともあるものだと思いましたが、私メに感化されたのかも・・・・。
因みに、さすがにワッパーは食べ切れないと最後の一口を頂いてみましたが、バーガーキングらしい炭火直焼きのパティにアボガドが効果的。スライスオニオン、トマト、レタスと生野菜にアボガドが相まって、確かにサラダ感覚で女性受けしそうだと感心した次第(もし女性一人で食べるなら、同じメニューのワッパーJr.の方が良いかもしれませんね)。とても美味しかったです。
(二つのワッパーの実物写真は、バーガーキングの公式頁からお借りしました)

 長女が松本滞在中に行きたがっていた、養命酒が手掛ける新しい施設「くらすわの森」。
結局長女は時間が取れずに行けなかったのですが、そこで今後の参考に次女と孫たちを連れてトライアルで行ってみることにしました。
「くらすわの森」は養命酒の発祥の地、信州伊那谷の駒ヶ根に在る中央研究所と工場に隣接した体験型複合施設で、2024年10月にオープンしたばかりの新しい観光スポットです。
元々「くらすわ」は、最初の施設が2010年に諏訪湖畔に開設されたベーカリーやショップも併設されたオシャレな人気レストランで、諏訪に勤めていた頃は会社の食事会等も含め家族でも何度か利用したことがあり、次女夫婦が結婚後に見たいという訪湖花火を、確かその「くらすわ」の屋上の観覧席だったと思うのですが、事前にチケットを予約して見たこともありました。また2020年には「信毎メディアガーデン」にもテナントとして、「くらすわ」のダイニングが松本にも出店しています。
そんな「くらすわ」の大規模な複合施設が、今回新たに養命酒の駒ヶ根工場に新設された「くらすわの森」なのです。
        (以下二枚の写真は紹介ページよりお借りしました)

 PR記事に依ると、『養命酒製造株式会社が運営するライフスタイルブランド「くらすわ」の世界観を詰め込んだ体験型複合施設「くらすわの森」が2024年10月3日、長野県駒ヶ根市にグランドオープンしました。食事や読書を通じての「おいしい」「たのしい」「すこやか」な体験ができます。
「くらすわ」は、食を通じてすこやかなくらしを応援するライフスタイルブランド。創立100周年を迎えた養命酒製造株式会社の運営で、長野県を中心に4店舗を展開されています。この度、長野県駒ヶ根市にある工場を囲むようにさまざまなコンテンツを配した体験型複合施設「くらすわの森」がオープンしました。森の中を散策しながらこだわりのグルメやお買い物、体験を楽しむことができます。
ドーナツ型の「フォレストリング」は、真ん中の森を眺めながらフードやショッピングを楽しめる「くらすわの森」の中核施設です。ぐるりと囲うようにカフェやショップが配置されており、ベーカリーでは粉から丁寧に仕込んだ自家製のパンを毎日20種類以上焼き上げて販売されています。』とのこと。
 松本からだと「くらすわの森」へは1時間程度。長野道から中央道に入り、最寄りICは駒ヶ根ICですが、もしETCがあれば駒ヶ根SAのスマートICで降りられ、そこから僅か5分足らずで到着出来ます(帰路も同様)。
場所は駒ヶ岳の麓にあって、数か所に分かれる駐車場も全部で450台と広く、平日に行ったので、施設に一番近いインフォメーション横の駐車場に停めることが出来ました。受付で園内のマップを頂いて出発です。
因みに、駒ヶ岳というのは木曽駒ヶ岳のことですが、伊那谷では「木曽」とは絶対に付けません。伊那谷では「木曽駒」と言うのはタブーであり、飽くまで「駒ヶ岳」なのです(千畳敷カールに登る「駒ヶ岳ロープウェイ」は、伊那谷側の駒ヶ根市にあります)。強いて言えば、中央アルプスと南アルプスに挟まれて、諏訪湖から流れ出る“暴れ天竜”が形成した伊那谷からは、木曽駒と甲斐駒の二つの駒ヶ岳が望めるので、従ってこの駒ヶ岳は「西駒」であり、甲斐駒を「東駒」と呼んで区別する場合もあります。
季節柄、この日は生憎先日降った雪がまだ残っていて、遊歩道などはぬかるんでいるため、子供向けのスライダーは休止中とのこと。園内には森の中にツリーハウスの様なライブラリーが在って、絵本を含め1000冊の本が揃っていて子供も楽しめるそうなので、新緑の季節や夏休みなどに森林浴を兼ねて遊歩道を歩いて子供連れでノンビリ楽しむのも良いかもしれません。
到着したのが11時半近かったので、娘のリクエストで先に「弐の蔵」のレストランに行ってみると、既に満席で40分待ちとのことでしたので早速予約。そして登録をするとスマホに呼び出しの案内が来るとのことで、それまで園内を散策してみることにしました。戻り、「壱の蔵」のショップからスタートです。
ショップで娘が横浜へ持って帰るお土産を幾つか購入。それから、大阪万博の大屋根リングの小型版の様な円型の建物、「フォレストリング」へ。
この建物は木製ではなく、内側がガラス張りの回廊が円形に巡っていて、その円形の建物内にカフェ、ベーカリー、ミートデリやマルシェなどのショップが併設されており、建物で囲まれたエリアは、中庭の様に林がそのまま残されているので、その木々の姿を眺めながらショッピングやグルメを楽しむことが出来ます。各店共通で利用ができるというイートインスペースも用意されていて、開放的なテラス席ではワンちゃんの同伴も可能だそうですが、実際テラスで食べておられたワンコ連れのご夫婦もいらっしゃいました。
一周ぐるりと巡りながら、ミートデリで朝食用の自家製ソーセージ、同じくベーカリーで朝食用のパン、そしてマルシェで地場の新鮮な野菜(懐かしいカーリーケールがあったのでサラダ用に)なども購入。
ちょっとしたランチなら、ベーカリー横のカフェには1500円のプレートランチもあったので、レストランでなくともこちらで済ませることも可能です。
そうこうしている内に、まだ40分経っていませんでしたが、席が空いたらしくスマホに呼び出しがあったとのことで、買ったお土産等は私が車に運び、先に彼等は「弐の蔵」のレストランへ向かいました。
 70席という「くらすわの森」のレストランは、ランチコースの3000円前後のメインディッシュを選ぶと、「くらすわ野菜ビュッフェ」と「自家製パン」が付いています。
そこで皆でシェアすることにして、メインディッシュには「信州十四豚ロース やわらかローストポークステーキ」(3,200円)、「シラスと菜の花のオリーブオイルソースパスタレモンの香り」(2,900円)、「ピッツァ マルゲリータ」(2,800円)。そして、子供たちはKids(小学生以下対象)メニューから、「自分でトッピング キッズピザ(トッピングを体験できるミニサイズのピザセット))1,800円)と「野菜ビュッフェのみ」750円)をチョイスしました。
ポークソテーも柔らかで美味しかったのですが、個人的にこの中で一番良かったのは野菜ブッフェでした。何と言っても地場の新鮮な野菜が食べ放題。また選んだワサビドレッシングも美味。何度もおお替わりしてしまいました。またブッフェは野菜だけではなく、スープ(この日はカボチャのポタージュ)、出来立ての自家製モツァレラチーズやキノコのマリネ、また何種類かの自家製パンもあって、そのどれも美味しかったです。
個人的にはこちらのレストラン以外でも、ミートデリのホットドッグや、カフェのランチプレートも美味しそうでしたし、イートインスペースもしっかりあります。ただもしレストランで食事する場合は、先に予約してから買い物や森を散策した方が良いでしょう。
「くらすわの森」は高原リゾートの様な雰囲気なので、我々信州人はともかく、夏休みなどに森林浴を兼ねて都会から来られた家族連れにはおススメかもしれません。隣接する工場の見学も可能なので、平日であれば稼働している養命酒の製造ラインも見ることが出来ます。
 この日は残念ながら前日の降雪もあって、森の中の遊歩道の散策は出来ませんでしたが、都会育ちの孫たちは積もった雪が珍しいらしくて、キャッキャと歓声を上げながら雪を触ったり掴んで投げたりして喜んで遊んでいましたので、それはそれで良かったかもしれません。
でも、もし今度来る時は小鳥の鳴き声でも聴きながら、木漏れ日の中を森の遊歩道を散策して、「森のライブラリー」やテラスのカフェで少しノンビリ出来れば・・・と思います。

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