こんばんは
とーってもご無沙汰してしまいました
飛ぶように過ぎていく日々
皆様いかがお過ごしでしょうか?
最近ワタシは例によって「寝落ち」するばかりで
なかなか本を読破出来ずにいましたが
書斎を眺めていて懐かしく手に取った本がこちら
『帰ってきたソクラテス』
著者:池田晶子
ソクラテスと言えば
対話で哲学を語った古代ギリシャの哲学者として
有名ですが
このソクラテスの思考を使ってというか
ソクラテスになりきって
著者がいろんな登場人物と
時事問題やら宗教について
はたまた家庭生活まで様々な対話
を行っていくという内容です
軽やかな語り口の中に毒もあり
優しさ、厳しさもあり
考え込んだり、爆笑させてくれたりと
楽しく哲学させてくれますよ
ジャーナリストやフェミニスト、元左翼などは
必殺の3段論法でバッサバッサと切り倒されますが
そこには対抗意識や感情などはみじんも入りません
論理 『言論(ロゴス)』で語れば
それは必然でしかない結果なのですが
これをここまでの語り口調で語れる人は
そうはいないはずです
というかワタシはほかに知りません
これは・・
よくやるよ・・・
と思うのは
登場人物に
釈迦とイエスを登場させ
ソクラテスと3人で語る章
凄まじいメンツですね
ワタシなどニヤけた顔が戻らない状態でした
「なぜ、あんたたちは宗教などというものを作ったのか?」
(本文とは違いますよ)
と釈迦とイエスに問いただすソクラテス
さてその問答の行方は・・・
「ある」 「無い」
「生とは」 「死とは」
厳然たる現実にご興味のある方は
是非ご一読を・・・