これもまた
かなり昔に読んだものを読み返してみました
『魔術から数学へ』
著者:森 毅
この著者の本は本屋さんで結構見かけますが
ワタシが持っているのはこの一冊だけです
で本だなでこれを見つけたときは
「こんなの読んでたんだあ」って感じでした
この著者、一応肩書きは数学者だそうですが
内容はと言えば
中世からルネサンスそして近代前夜にかけての
混沌とした時代の数学や物理学の発展の歴史
と言えば難しい数式とか出てきそうですが
数式とかはかなり少なめです
何を隠そうワタシはいわゆる数学は大の苦手
微分・積分なんて式見ただけで
眠くなる・・・
そんなワタシでも読めるんですから
普通の数学に関する読み物ではないですね
どちらかと言うと 歴史の本っていう感じが強いです
ガリレイ、ケプラー、デカルト、ニュートン、ライプニッツ
などなど、そうそうたる天文・物理・数学者の
人となり、歴史背景がサクッと書かれていて
わかりやすいですよ
やっぱりこの時代の人はすごいですね
現代と違って専門家が進んでいなかったから
そうなるのでしょうが
一人の人間の才能の多様さに驚かされます
上の人たちはみーんな
魔術・錬金術を浅いか深いかの違いはあっても
研究してるし
物理・天文・数理・論理・医学・音楽・哲学そして政治まで
ほとんどが宗教的には異端者
フリーメーソンや薔薇十字団なんかの秘密結社との
関わりも当たり前
時代に逆らった人たちであるのは間違いないですね
このあたりの歴史と数学の発展を
行きつ戻りつしながら語り進めるこの著者
ただものではありません
よくこれだけの流れを頭の中で整理出来ていると
感心しちゃいます
相当な博識ですよ
また今度違う作品読んでみようと思います
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