今日もまた雪ですね
でもやっぱり 気温のせいか
すぐに溶けて 道路はびしょびしょ
やな感じです
さて、今回も文学もので こちら
『百年の孤独』
著者:ガブリエル・ガルシア・マルケス
コロンビアの作家でノーベル文学賞の受賞作
味わい深い作品ですね
「マコンド」という架空の町の創生
そして100年以上の発展・戦争・衰退
その間繰り返される
「ブエンディーア一族」の
孤独・孤独・孤独
といってもひたすらくらい話
というわけでは全然ないんですけどね
というよりは、笑いを誘う表現がめっちゃ多いです
それに何しろ登場人物が多いのと
実際かの地ではそうなのでしょうか
代々親・兄弟に同じ名前を付けて
登場してくるので、頭が混乱してきます
マコンドを立ち上げた爺さん
ホセ・アルカディオ・ブエンディーア
とその嫁 ウルスラ
その息子
アウリェリャーノとホセ・アルカディオ
そこからいろんな血筋にわかれて
もらわれてきた子にも似たような名前を付けていきます
(アウリェリャーノ・ホセ、アルカディオ・ホセ、アウリェリャーノ・セグンド、ホセ・アルカディオ・セグンドまた元に戻ったり・・・)
分けがわからなくなることもしばしば
輪廻のように繰り返される悲喜劇
そして最後に予言・風 とともに町ごと消えていく・・・
音を立てて土台を食い荒らす蟻
音を立てながら家の中を覆い尽くしてい草
など宮崎 駿 のアニメに出てくる自然描写の
源流のような表現も数々出てきます
ある時町中の人間全員が不眠症になり
記憶を失っていく病気になるエピソード
日々自分が記憶をなくしていくのを自覚しながら
みんなが必死にそこら中のものに
名前を書いてはったりして大騒ぎをしますが
最後にそれを書いた事すら
字の意味すら忘れたら・・・・
笑えるエピソードのように書かれていますが
世界の危うさを笑っていて面白いですね
何度も出てくるテーマ
やはり 時間と繰り返し
巻末の解説によると、手法としては
古めかしい体裁のものだそうです
いいじゃないですかね
古典すなわちスタンダードですよ
古典になりたくてもなれないものの方が
どれほど多いか知れないんですからね