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前回、「薔薇の名前」をご紹介して

中世ものでもっと色々あったよなあと思って本棚ひっくり返していたら

この本が出てきて、なんとなくしか内容覚えていないし

題名からして面白かったはず・・

と思って読み返してみてガックリ・・・

















「魔女の鉄槌」

著者:ジェーン・S・ヒッチコック



ビアトリスというダンテの「神曲」の登場人物
(ベアトリーチェ)

と同じ名を持つ主人公の父親のもとに謎の書物が

送りつけられ

そして殺されると言う始まりから

その犯人捜しを通して出てくるのがこの

「マレウス・マレフィカールム」 訳して

「魔女の鉄槌」と言う書物

1484年頃にハインリッヒ・クレイマーと

ジェイムズ・スプレンガーと言う

カトリックはドミニコ派の坊さんが書いたとされる

魔法に関する文献の中で最も権威があり

それ以降200年に渡って魔女裁判・異端審問に関する

唯一の法律とされたもの

その内容たるや今読むと、よくもまあ・・

とあきれる内容で、とにかく女性はみんな性悪で

男をたぶらかしとんでもないことをしでかす

要はみんな魔女だと言うようなことのようです

尋問・拷問の仕方から、処刑方法(火あぶり)の所作まで

具体的に書かれていたみたいですね

そこでこのビアトリスなる主人公

烈火のごとく怒りまくる

「男の女に対する恐怖」

がどれほど大きかったのかと

犯人を捜すうち、この書物を信奉し魔女裁判を

現代に蘇らそうとしている狂信者集団にたどり着く



まあ、どちらかと言えばお決まりのパターンですね

著者の主張でもあるんでしょうか

このジェンダーな感じの主張と

余計な性描写、男はこうだ女はそうじゃないってな話が

多すぎて ちょっとうんざり

いかつい書物の内容を織り込んでるにしては

幼稚なミステリーになっちゃってます


「魔女裁判」やら「異端審問」とかを扱った小説で

もっと面白いやつ持ってたはずなんでまた探してみます

それにしても中世キリスト教の歴史ってホントの

ことだったんだから

恐ろしい世界だったんですよね・・・・

まあ、現代でも違う意味で

恐ろしいと言えば恐ろしいですけど・・・

 

コメント

いやあ、たしかに魔女狩りとか魔女裁判とか、実はおとぎ話なんじゃないの?と思ってしまいます。
中世の人が現代を見たらウソでしょ、と思うんですかね(笑
そう、うそのようなホントの話

れっきとした史実ですからね

中世の人が現代を逆に見たら
それこそ腰抜かすでしょうね

これほど意味のない肉親殺しが多い時代は歴史上ないはずです・・・

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