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今日は昼間天気が良くてポカポカ

その分朝晩の寒さが身にしみますね


今日ご紹介するのは

先週に引き続き

「脳もの」です

ワタシとしては「脳もの」
と言えばこの人を思い浮かべます

著者:養老 孟司
(「バカの壁」の著者と言った方が通りがいいかもしれませんね) 

『唯脳論』 (筑摩書房)

















昨今、何かと言えば
「脳の側から説明すると・・」
なんていう言い方をTVなどでも耳にしますが

いわゆる「脳ブーム」
(へんてこな心理学も含めて)
の多分火付け役になった本だと思います
(1998年発刊)

養老氏自体は脳の専門家ではなく
解剖学者
















(なんの図かわかります?)


今の養老氏と比べると
この本の文章はかなり勢いのある感じです

「心(精神)とは脳の作用である」と言う結論

これをいっちゃあそこで全部終わりって感じですね


視覚と聴覚

知覚と運動

この脳の中で別々の部位にある働きを
理解するために脳が「連合」させることで
様々な思想・思考上の矛盾が生じる


哲学者などが色々な事を言うが
そこに抜け落ちているのは
「それを自分の脳が考えている」
と言う事

今の世界は脳の延長 脳化した世界
(映画「マトリックス」の1作目を見たときこんな意味でものすごく感心しましたが、誰に言っても共感は 得られませんでした)

脳・身体の側から見ると・・・

量子論の登場で
物理的「客観的真理」がないことも証明され
今の社会もマルクス主義の破綻も
「そんなの当たり前」
と一刀両断

確かに納得させられちゃいます


疑問として残るとすれば

「では、何故脳はそういう風な作りになったのか?
 (なるべきだったのか、ならざるを得なかったのか・・)」  

多分

「そう問うのも脳の 『くせ』
   だから、その問には意味がない」

って答えが返ってくるんだろうなあ・・

一読の価値はある本だと思いますよ