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今回は 生物化学ものです

最近、本屋さんへ行っても
これ読みたいって言う本にめぐりあう事がトンと少なくなって
手持のものを読み返すことが多くなっています

そんな中でこれもかなり印象に残っているもの

読みながら考えるのが面白い本ってありますよね

そんな本の一つ
















「生物と無生物のあいだ」
著者:福岡 伸一 (講談社現代新書)

「生命とは何か?」
「生物と無生物の違いとは?」

この問に対する考察を
近現代の細胞生物学の実験やエピソードとともに分かりやすく
考えやすく、学者とは思えないちょっと詩的な文も交えながら描かれています。

野口 英世やDNAの2重螺旋構造を発見した
ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリック
などなどその他にも色んな学者の人となりや発見に至る経緯なんかも詳しく書かれていて面白いですよ

機会論的な生命観では説明しきれない生命の不思議
細胞と言うミクロな視点で見るとその不思議は
・・・ホントに不思議??



ねずみを使った実験で

たったの3日でそのねずみを構成していた
身体のタンパク質は食事でえたアミノ酸の
約半数によって入れ替わってしまう!!

姿を変えずに中身がいれ変わる!

もちろん私たちもですよ
常に常に分解と合成がものすごいスピードで
繰り返され
肉体は入れ替わってしまう
臓器はもちろんたまっていると思われている
脂肪でさえもです

シェーンハイマーという学者がこの事を発見して
それまで
「生命とは自己複製を行うシステムである」
と言う機械論的な定義から

「生命とは動的平衡にある流れである」
と言う定義へ

なるほど!!

「シュレーディンガーの猫」で有名な物理学者の
エルビン・シュレーディンガーの問

「なぜ原子はそんなに小さいのか → 我々の体は原子に比べてなぜそんなに大きくなければならないのか?」

「なぜ、生命は絶え間なく壊され続けながらも、もとの平衡を維持する事が出来るのか?」

など、面白くも深遠な問が次々に出てきます。


後半のほうで著者は
自分達の体を構成するタンパク質などの
種類や数の表現について

「天文学的数字(この表現も正確ではない。これこそを生物学的数字と言うべきなのだ)」
と言っています。

これまでの内容を読んできて、

自分の体の中で

自分の知らないうちに

繰り返される生命現象
そしてその数と

宇宙を面白がって比較しながらいたワタシは

「先生、もしかしたら おんなじことかもよ」
とつぶやいちゃいました・・・


もういっこUPしてま~す
        ⇓ 

 

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