今回ご紹介する本は
今刊行が続いている
「小説 フランス革命」の著者
佐藤 賢一氏の作品の一つ
「王妃の離婚」(集英社) です
いつごろ買ったかは定かではありません
初版が1999年(直木賞受賞)ですから
古い事は間違いないです
最初読んだときは
正直それほど強い印象もなかったのですが
「小説 フランス革命」
を読んでいて思い出したので
引っ張り出して来て読み返したら
面白いんですよ!!
舞台は15世紀フランス
カルチェ・ラタンの伝説
とまで言われた主人公の
フランソワ・ベトゥーラス
衝撃的な事件が原因で田舎に引っ込み
弁護士をしていた彼が
時の王妃
ジャンヌ・ドゥ・フランスと王である
ルイ13世の離婚と言う
前代未聞の裁判を傍聴しに行ったのを
きっかけに巻き込まれていき・・・
様々な過去や人間関係
宗教的な問題 風俗を描きながら
なんと言っても
とてつもなく カッコいいんですよ!!
このフランシス君が!
でもこのカッコいい彼が
当時の修道僧の髪型で頭のてっぺんを
つるつるに剃っていたのが笑いを誘いましたね
著者の書く男性主人公は
いつも骨太な男臭い感じのする人が多いですね
ウソとホントを織り交ぜた
知性的 + 痛快な小説がお好みな方には
お勧めです!!