床も、全部撤去し、沓石を新しく設置し直しました。
これにより、新築と同じようにたわみのない平らでしっかりした床組が出来ます。
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既存玄関の框を再利用しながら床組を改修します。
手作業で手間は掛かりますが、生活の歴史が刻まれた框を再生し、再び蘇らせることが出来ます。
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今回は、外壁を残しながらの改修となりますので、土壁を残しながらの補修・補強をします。
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内外の壁の痛みも激しく、耐震補強のためや、使い勝手を考慮し窓の位置変更するため、西面の壁が全面撤去となりました。
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まずは、和室の解体から始まりました。
断熱材もなく、押入が使いにくいので、改修することにしました。
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西日が強くはいる、出窓。
使いづらいと言うことで、出窓を取り払い、断熱サッシに外付けのアルミルーバーを取り付けることにしました。
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家の耐震化は、一度に全体を行えることが理想ですが、
予算や、生活をしながらの改修となるため、家庭の諸事情で一気に出来ない画家邸が多いのが現状です。
そのため、将来的に、家全体の耐震化を図るため、耐震診断及び、建物全体の耐震計算をして計画的に補強していくことにしました。
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仏間改装の家完成から約一年。
今度は、玄関と和室の改装依頼を受けました。
ポーチの屋根が雨漏りをしており、玄関・ホール・廊下の壁が繊維壁で長年の使用によりすれて落ちている部分があり床もたわみが見られました。
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和室は奥様の寝室として使用していましたが、壁のはがれ落ちていることや床のガタツキ、西日による暑さ及び冬の寒さの解消と、収納の充実をご希望されました。
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昔、鶏舎として建てられた物置を、建て直して、農業用倉庫として生まれ変わらせます。
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軽量鉄骨にトタンを打ち付けた、おじいちゃんが建てた手作り鶏舎。
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ずいぶん片付きましたが、物が散乱しネズミの糞やら鶏舎の時のニオイなども残ってとてもゴミゴミしていました。
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軽量鉄骨で簡易に作ってあるので、屋根のトタンもはがれ、
構造的にも限界が来ていました。
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土間下は、現在は埋められていますが、オンドルの様な仕組みで薪をたき煙を回して暖を取るようになっていたそうです。
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(一社)長野県建築士事務所協会 第1回理事会・執行委員会合同会議が、長野市のホテルJALシティ長野で行われました。
私は、安曇野支部長として参加しました。
会計統合による平成24年度の新決算報告及び事業報告と平成25年度予算案・事業計画など、多岐にわたり協議し、そのあと、長野県剣士串事務所政治連盟と長野県建築士事務所政経研究会の代議員会がありました。
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5月17日に、豊科の勇屋会館で、
私が支部長をさせて頂いています「建築士事務所協会安曇野支部」の
通常総会が執り行われました。
総会後、長野県地方事務所建築指導課の方々による、
「各種助成金制度」の説明がありました。
一つ目は、信州型エコ住宅「ふるさと信州・環の住まい」助成金の説明があり、
基本型の基本事項として
1.省エネルギー(次世代省エネルギー基準以上)
2.研鑽材使用率50%以上・長寿命化(柱の径や基礎の高さの高規格等)
3.バリヤフリー化(床の段差解消や廊下の幅の確保等)
4.総合環境性能(CASBEE住まい(戸建)による評価)を実施条件とし、
選択事項として
1.省エネルギーの向上(次世代基準を超える高断熱)
2.CO2排出量の積極的削減(CASBEE基準費△25%以上)
3.自然エネルギーの利用
4.県産木材使用率70%以上
5.木質バイオマスエネルギーの利用(薪ストーブの設置等)
6.維持管理をしやすくする対策(建物履歴の管理等)
7.克雪対策(融雪屋根、落雪屋根等)
の条件を満たすと、50万円/件の補助金が出ます。
低炭素認定型として
① 上記基本型の要件に適合する住宅手あること。
② 都市の低炭素化の促進に関する法律第54条第1項の
規定に基づき、低炭素建築物新築等計画を所管行政が
認定した住宅であること。
この二点を満たすと、80万円/件の助成金対象になるそうです。
二つ目は、「しあわせ信州創造プラン~長野県総合5カ年計画~」の説明がありました。
そのあと、㈱アンデン東京の水津民夫氏より、「伝統建築の耐震補強手法の提案~プログラムを使った限界体力の実践~」と題し、補強方法実践的提案をお聞きしました。
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講習会の後は、安曇野市長をはじめ、国会・県会議員、建築指導課課長、長野県住宅センター、建設業協会、建設労働組合、建築士会・建築士事務所協会各本会の代表者の方々を、来賓にお迎えし、懇親会を行いました。
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壁の左官補修が終わったら、充分乾燥をさせて、
外壁塗装を施します。
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外壁の部分補修の場合、補修ヶ所を出来るだけ目立たないように、
心がけます。
それでも、よく見ると、やはり新しい所は綺麗に仕上がるので、
若干の跡は残ります。
外壁の壁の塗り替え等の時には、注意が必要です。
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