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宮ノ越宿は江戸から来て、贄川、奈良井、薮原の次、木曽11宿の4番目の宿場です。ちょうど中山道の中間地点です。
松本から国道19号線を名古屋方面に行き、薮原宿を過ぎて少し行くと右手に「宮ノ越宿」の看板が見えます。
国道を右に入り、右手に流れているのが木曽川です。
木曽川と山の緑に囲まれのんびりとした宮ノ越宿は松本より2~3度は涼しいです。
宿場の面影をわずかに残しています。昔は通りの両側は松並木だったそうです。
木曽宮ノ越宿は戦国の武将、木曽義仲が幼少の頃、木曽に逃れて、平家追討の旗を挙げるまでの短い人生を送った地として知られており、義仲の資料館「義仲館」があります。
宮ノ越宿本陣跡
街道沿いには明治天皇にお茶が献上された際の御膳水の井戸があります。
現在も残る古い民家(旅籠)は宿場町の面影を今に伝えています。
民家は風土との深いかかわりの中から生まれており、それぞれの地方色を持っているのが特徴です。民家は地方の証明書と言われる所以です。
木曽地域と松本・安曇野地域は比較的近くにありますが、異なった民家の特色があります。赤い屋根(なぜ、木曽には赤い屋根の民家多いのでしょう)、緩やかな勾配の屋根、玄関上にある出桁などは木曽地方の特徴でしょうか。
再生中の民家は素朴でおおらかで、どこか親しみやすさを感じます。これは旅人を受け入れてきた旅籠であったからだと思います。
現在、街道沿いでは古民家(旧旅籠となりや)の再生工事が進められています。(11月完成予定)
<再生前>
<再生中>
特色のある昔の民家が一つでも多く残り、特徴ある街並みが
さらに発展することを切に願います。