七夕に人形を飾るという風習は、昭和三十年代には東日本を中心に
ほぼ全国的にみられたそうですが、現在では、この習慣が残るのは、
松本地方と兵庫県姫路市の沿岸地域だけといわれています。
古くは 「貸し小袖の風習」
江戸時代前期(1686年) 「七夕様に着物をお貸しする風習」があった
七夕様に仕立てたばかりの着物をお貸せ申すと・・・
針仕事が上手になる
来年、もっと良い着物を持ってきてくれる
着物の数を増やしてくれる
体が丈夫になる、などの信仰があった
「七夕紙衣の始まり」
(1797年、大人中心の行事から、子供主体の行事へと変化していった)
子供が紙でミニチュアの着物を縫って飾るようになった・・・
自分の身代りに、病気や災害から守ってくれるように
また、裁縫上達を願い、紙の着物を沢山飾ると、子供が衣装持ちになる
などの信仰があった
松本の七夕人形には、着物掛け形式 ・ 人形(ひとがた)形式
流し雛形式 ・ 紙雛形式 の4種類に分類されてますが
ここに展示している人形は紙雛形式の七夕人形です