引き出しを整理していたら、大切にしまってあった文集が出て来ました。
これは、以前そばの作り方を教えてあげた時に、
子供たちがお礼に書いてくれた文集です・・・
以前、地元の小学校の子供たちが、グループの研究発表のために
当店に、8名程で手打そばの勉強に来たことがありました。
石臼で代わる代わるそばを挽いたり・・・
手打そばの作り方を見学して行きました。
しばらくして、担任の先生から話があり・・・
クラスで何班かに分かれて、自分たちで決めた店などに
見学に行って研究発表を行ったんですが、当店に来た子供達の
グループが他のグループより充実した研究発表をしたとのことで
クラス全員でもう一度見学をさせてほしいと話がありまして
後日、皆で見学に来ることになりました。
その後、しばらくして子供達が手書きの招待状を持ってきてくれました。
「今度の土曜日に学校の家庭科教室で、皆で手打そばを作りますので
是非、私に見に来てほしい」という内容の手紙でした。
子供達に言われた日時に見学に行くと、皆本当に楽しそうに
そば作りに励んでおりました。中には練ったそば生地で
星型にしたり・ハート型だったり、思い思いに粘土細工のように
嬉々として遊んでいる子もおりました。
そんな楽しそうな、自由な心を持った子供達の姿に触れ・・
自分がそば職人として生きて行く上で、何が大切かということを
教えてもらったような気がしました・・・
「 すな遊び ・ どろ遊び ・ ねんど遊び 」
そんな心でそばを打って生きたいな・・・と思って過ごしていると
毎日のそば作りも、年を重ねるごとに楽しくなってきました。
私の方が子供達にお礼を言わなくては・・・
本当にありがとう !
べん