先月、三月二十二日から台湾の台南市へ松本観光コンベンション協会の
観光キャラバンの一環としてそば打ちパフオーマンスをやってまいりました。
二十四日は、観光セミナーで台湾の旅行会社の方々を招き
信州松本の魅力を映像等も使ってプレゼンテーションをしたり
松本市長の挨拶等もあったりした中で、信州の手打そばのパフオーマンスを
見ていただき、そして味わってもらいましょうということで私も参加したわけです。
しかし、会場となるホテルは300室以上もある、台南でも
指折りの大きなホテルで、私が調理場に入って手打そば
の茹で方を指導したくても、なかなかOKが下りないのです。
(実は前日の話ではOKということで、日本のそばに興味あるという
料理人が二人、事前にそば打ちを見学に来たいという話でしたが・・・)
結局、本番1時間前にホテルの副料理長に手打そばのゆで方を通訳の方を
通じて口頭で伝えて茹でるのを副料理長にお任せすることになりました。
たまたま、宴会場の副マネージャーの女性が日本の学校に留学をした事があって
日本のそばの文化を知っていたので、伝えるのに非常に助かりました。
一緒に行った皆さんのお力をお借りしながら・・・
何とか100人以上のお客様に召し上がっていただくことが出来ました。
いずれにしても、文化の違う国で、そばを打って食べて頂く事が出来たのも
多くの方々のお力添えがあったればこそと感謝しております。
特に、私共が台南滞在中に最高のおもてなしで迎えてくれた
台南JC 女子部の皆さんには心より感謝申し上げます。
観光セミナーも当初の予定より多くのお客様に来て頂き、コンベンション協会の
井上会長が今回のキャラバンは大きな手ごたえを感じていると言っておりました。
私も、松本のために何かしらお役に立てたのであれば嬉しく思います。
また、私自身にとってもいろいろな経験をすることが出来
「感謝する気持ちと感動する心」 の大切さを改めて認識しました。
今回は打ち台やねり鉢。受け台など大きなものは1カ月前から準備してきて
船便で送ったり、材料もAプラン・Bプラン・Cプランとあらゆる状況に
対応出来るようにシュミレーションをして来ました。
まあ・・・考えていたBプランくらいはなんとかできたかな~ と思っています。
その場になったら 「熱意 と 誠意」
そして 「早々とあきらめるな ・ いつまでもしがみつくな」
という思いさえ持っていれば、なんとかなるものですね。
これからは、今回の経験や、今まで40年余りやってきたそば職人の
経験を生かし、日本中また海外にも日本の手打そばの文化を
広めていく生き方をして行きたいと思っております。
幸い、店長はじめ若い人たちも育ってきていますので、店の方は
若い人たちにまかせて、私は日本のそばの素晴らしさを
より多くの人々に知って頂けるように頑張って行きたいと思っております。
いわば 「さすらいのそば職人 べん」 とでも言いますか・・・
もし、私でお役に立てることがありましたらご連絡ください。
べん