本年のそば作柄は不振を極めました。
北海道産は平年作と比較し、大幅減少し
およそ50%の収量となりました。これは7月
における例年比3倍の降水量による湿害と、
7~8月の日照時間の不足(例年比40%)による
実入りの悪さが原因とされております。
また、10月7日に上陸した台風18号により
本州の主要産地は強風に襲われ収穫前の
そばを倒伏させ、またそばの実や花を吹き
飛ばし甚大な被害をあたえました。
長野県におきましては台風による被害は
さほど無かったものの、7~8月の長雨により
播種が通常より遅れた地域が多く、そばの実
が充実する前に収穫期を迎え、刈り取りの
結果平年に比較して50~60%の収量見込み
となっております。
この様な状況により玄そば相場はさらに
高騰を極めております。9月末にそば粉が
7%程度値上がりしてきたばかりなのに、
明後日からはさらに同程度、物によっては
それ以上の値上がりになり、あわせて15%
以上の値上がりになっております。
この様に二度も続けて値上がりしてくる
ことは、私がそば屋になって三十数年
私の記憶では初めてのことです。
この不況下価格に転嫁するのは、お客様
に対し大変心苦しいのですが、必要最低限
の価格改定をさせて頂きたいと存じます。
なお、価格の改定は12月1日からと
させて頂きます。何卒、ご理解の上
宜しくお願い申し上げます。