学力を支える大本は、「読書」です。
学習塾のこれまでの経験で、学力の高さと読書量の多さとは比例しているように思います。
すなわち本をたくさん読む子は学力が高く、読まない子は学力が低い。
何故でしょうか
読書は、ボキャブラリを増やし、知識を増やし、想像力を高めます。
「行間を読む」という言葉があります。つまり筆者が何を言わんとしているのか文章から読み取ること、想像するということですよね。
読書量の多い生徒の想像力は読書量の少ない生徒と比べて格段に違います。学校の勉強はほとんどが机上で物事を考え覚えることの繰り返しです。想像力がものをいう世界です。
昔聞いた話で笑い話のような話があります。
「算数の問題を出題したが、ある生徒が全くできなかった。“計算”という字が読めないばかりに何をすればいいかわからなかった」ようです。
また、中学生で全教科ほぼ満点だった生徒がいます。この生徒は読書が大好きで本の虫だったようです。
読書量の多い生徒と少ない生徒との差は小学校の期間で、とても埋められないほどの差ができてしまいます。中学になった時点で嘆いてもどうにもならないくらい致命的な差です。
過ぎ去った時間を取り戻すことはできません。小さい時から読書をしてこなかった生徒は救えないのでしょうか。学力向上は望んでも無理なのでしょうか。
ここで登場するのが「速読トレーニング」です。
「速読」は読んで字のごとく「速く読むこと」ですが、速読トレーニングによって開発されるのは「速く読む」能力だけではありません。
当塾生を対象として調査した結果
生徒によって開発される能力はそれぞれですが、特筆すべきは「集中できるようになった」の項目に80%近い生徒がチェックを入れていることです。その他「理解するのが速くなった」「人の話が聞き取りやすくなった」などの項目も高い数値を示しています。
また、アンケートにはありませんが「楽譜を読むのが苦手だったが、すらすら読めるようになった」とか「速く読むので友達がびっくりした」なんて話も聞きます。
スポーツにも効果あり
当塾には卓球部の生徒がいたのですが、そのすべての生徒が、「ボールの回転がはっきり分かるようになった」「相手の打ってくる球筋が分かるようになった」と答えてくれました。
そして今、全国中の野球チームやサッカーチームで速読トレーニングを導入し「スポーツ速読」というカテゴリも生まれています。プロ野球の選手でもやっている人がいるようです。
どんなトレーニング?
パソコンを30分眺めるだけのトレーニングです。操作も簡単で誰にでもできます。
文字を読むだけでなく、ゲームがあったりランキングに挑戦できたりして、楽しく取り組めます。
長野県で初めて速読トレーニングを導入しそろそろ6年が経ちますが、学力向上には有効なトレーニングだと思っていますし、トレーニングをきっかけにたくさんの本を読んでもらいたいと思っています。個人差はありますが、その子なりにビフォー・アフターは必ずあります。