初登場です!!
はじめまして。
9月より、株式会社 林友 建築事業部のスタッフに加えて頂きました、井上ふみ子と申します。
お客様の家づくりのお手伝いをさせていただけることにとてもワクワクしています。
どうぞ、よろしくお願い致します。
さて、最初のブログは・・・と。
学生時代のコトです。いの一番に設計製図の授業で与えられた課題は、”公衆トイレ”でした。
先生曰く、”トイレを見ればその建物が良い設計かどうかわかる程、設計の基本であり、その意義がとても凝縮した場所だから”と。
初めてのプランニングさえもままならないのに、その内、”できればデザイン的な面白さも加えて!”とハードルを上げてきました。
当然結果は納得のいかないものでしたが、初めて”合理性”と”デザイン性”の兼ね合いの難しさに直面した出来ごとでした。
ある時、私自身が入院した時のことです。
四六時中点滴をすることになり、トイレに行く時も点滴台を引っ張りながらの生活がしばらく続きました。
しかしとても不便なことに、その病院は比較的新しい病棟でしたが、トイレ事体のスペースがとても狭く、和式のブースはあろうことか点滴台を一度便器上をまたがないと扉がしめられないという、全く病棟にはふさわしくない造りになっていました。
その時ふと思ったのは、この設計に関わったひとはきっと病気を患ったことのないとても健康な人なのかな?と。
それからこんな事もありました。
出産して初めて我が子と二人だけの買い物にでかけた時のことです。
子育て中のママに何かと配慮されている大きいショッピングセンターだったので、ドキドキしながらもとても快適にベビーカーを押しながらご機嫌で買い物を終えました。
帰る前にトイレに寄ろうと、一番広いブースへ、大事な我が子が乗るベビーカーと共に入ろうとしたのですが・・・これまたあろうことか、パーティションの入り口の開口幅が1センチ狭いばかりに、ベビーカーが入らない!!ちょっと斜めに傾けたり色々試してみたけれど、やはり無理。中はあんなに広いのに!!
まさか1センチに泣かされる事が人生にあろうとは・・・。
初めてのブログでトイレのネタばかりで失礼致しましたが、前出の先生のお言葉には、トイレという場所は様々な状況の人が必ず使う場所だからこそ基本であり、難しさもあるという意味も込められていたのかなぁ、と実感します。また、そんなハプニングを体験する度に、新人の時に先輩に言われた言葉も思い出します。
”設計に携わりたいのなら、とにかく色んな経験をして、使い手の気持ちをくみとること”と。
シェイクスピアは想像だけで登場人物の気持ちを見事に描き分けた天才、と聞いた事がありますが、残念ながら私は天才ではないので、使い手の気持ちに少しでも近づくにはやはり体験することが一番の近道なのかもしれません。
たくさんの方々、様々なお住まいに出会えること、楽しみにしています。
*-*-* いのうえ *-*-*