2011/09/24
平成の古民家再生
本来、家は雨や風を防ぐ囲いの様なものだったと思います。そして暑さや寒さを凌ぎ、外敵から人を守り、安らぎ(安心、安全)を与えてくれる『場』なのだと思います。
住宅をつくる者として、家づくりをどうとらえ,どの様にお客様(建主)に伝えていくか、また関わっていくかも問われます。
家族が集い、そしてそこに住まう人たちがその家を大切に住み継いでいく、そんなすがたが昭和時代までの、日本の家作りだったと思います。
昨年11月より工事に着手した『四賀の古民家』(築140年)が、いよいよ完成間近かとなりました、140年の月日(栄枯盛衰)を見続けて、そして家族を見守ってくれた大きく太い大黒柱や大梁が解体され、再び蘇えりました。
お金では“絶対に”買えないこの時間の重みを感じます。
この様な仕事に携わらせていただきましたことに、深く感謝し、完成まで精いっぱいの力をささげます。
穂苅 正裕