2011/08/04
松本市南部地震
松本市を突然襲った地震から、早や一ヶ月が過ぎました。
被害を受けられた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
私共も、林友で建築していただきましたお客様をはじめ、多くの皆様より修理のご依頼をいただき、現在工事を順次進めさせて頂いておりますが、まだまだ多くの皆様への対応が出来ず申しわけございません。
私は、長野県木造住宅耐震診断士として今回の地震で被害をうけられた方々の家を訪問させて頂いておりますが、震源地とされています松本市南部地区に被害は集中し、震度6弱はあった(丸の内で5強とすれば)と思いますし、その被害の大きいことに驚いております。一瞬の出来事でしたが、地球の持つ底知れぬエネルギーと、その恐ろしさを感じました。
また今日は、丸の内にある『旧山崎歯科医院』の地震被害と建築内容の調査、測量で建築士事務所協会、建築士会の皆さんと保存運動へ向けての調査に行ってきました。明治21年に建てられたこの建物『国の登録有形文化財』は、震災で激しく損壊してしまいその存続が危ぶまれております。まちのシンボルとしてまた丸の内界隈の景観形成の一役を担ってきたその建物を壊してしまうには、あまりにもその存在は大きいのではないでしょうか。私も建築を愛する人間として、微力ですが保存に向けてのアクションを起こしてゆきたいと思います。
穂苅 正裕