古民家再生工事
東日本大震災から3週間がたとうしていますが、被害状況が明らかになるにつれその甚大で壊滅的な様子には胸が張り裂ける思いです。
お亡くなりに成られた方々のご冥福と被災された方々の1日も早い心の平穏と安心できる日常生活を送れる様にお祈り申し上げます。
私たちにできる事は義援金に募金するか、支援物資を送るぐらいしか出来ません。
今は、被災を免れた私たちが現在の置かれた状況で精一杯の仕事をすることにより、仕事をしたくても出来ない方々に変わって日本経済を停滞させずにこの国の底力を見せる時だと思います。
ひとつ心配なのは福島の原発問題です。私は今まで原子力発電に対して反対でも賛成でもありませんでした。
核燃料の危険性は認識はしていましたが、制御可能であれば安全だと思っていました。
しかし、今回のような震災に対して非常に脆弱な危機管理体制を露呈した様子を見て感じた事は、人類が滅ぶとすれば、近未来映画のような核戦争では無く、世界各地にある原子力発電所が一斉に想定外の災害に遭い、制御不能に陥ることかも知れないと思いました。
また同時に、今の社会は非常に複雑なシステムの上に成り立っている事を改めて感じました。
私たちは今、大きな視点で生きるということの本質を見極め、複雑になりすぎたシステムをシンプルな形に戻す時期に来ているのではないかと思います。
私は「行き詰ったら原点に戻る」という言葉を仕事や人生の中で指針というか活用させてもらっていますが、まさに我々が今、突きつけられている現実に対しての心の処方箋ではないかと思いました。
さて、話しは変わり、古民家の再生工事も建て方が始まりました。
古材と新しい材により建物構造が組まれていきます。当然現在の耐震基準を満たした安心な家になります。
松本尚志