お知らせ|長野県立こども病院PICU|Pediatric Intensive Care Unit Nagano Children's Hospital

2013/12/27
白橋先生お疲れ様でした!

白橋先生は、石川県立中央病院小児科から派遣で3か月間PICU研修されました。
今日で研修最終日です。
真摯に症例に向き合う姿、周囲への気遣いもできるよい青年でした!!また一緒に働きたいです。

集合写真。原田院長も一緒にパチリ!。
↓感想文もいただきました。
<研修感想文>
長野県立こども病院 集中治療科研修を終えて

2013年10~12月の3か月間、長野県立こども病院の集中治療科(PICU)で研修させていただきました。
研修中、最も強く感じたことは、「バランス感覚」の大切さです。集中治療を行うには、その言葉とは対照的に、一つの問題に集中することなくバランスよく広い視野をもつことが求められます。重症児では一つの病態で問題点を説明できないことも多く、つねに全身状態を考慮しながら管理する必要があります。また、PICUでは重症児が多数入室しているため、一人ひとりに今何が起きているのか、どんな治療をしているのか、それぞれを同時進行で把握していなければいけません。さらに、PICU入室児には元々、各専門領域の主治医がついており、主科+集中治療科という形でPICUドクターは介入するため、診療には主科との綿密な連携が必須です。長野こども病院のPICUは他病院からの搬送依頼を受ける立場でもあるため、これは院外ドクターに対しても共通して言えることです。このように、個々・ICU内・病院内外それぞれに対して、ミクロな部分だけに思考が占められることなく、マクロな視点を持ち、バランスよく考え、動くことの大切さを学びました。
医学的・手技的な事は勿論ですが、その他にも刺激を受けたことはたくさんありました。問題点や次の選択肢についての功罪などをその場で明確にして解決策を提示する、PICUドクター。自身の将来像を見据えた、長野こども病院で研修中の志高い全国の若手ドクター。情報を共有し、事象を顧み、次に繋げることを何より大切にしているPICUナース。それぞれが皆、予期せぬイベントが起きれば、敏感に反応し、その場ですぐに集まり振返りを行う。同じ失敗は二度と起こさない、という意識とその維持力がICUスタッフから共通して感じられました。とても素晴らしいチームでした。
短い期間でしたが、内容の濃い研修ができたと思います。長野こどもPICUでの経験を、澄んだ空気と豊かな自然に囲まれた安曇野での記憶とともに、今後の診療に活かしていきたいと思います。ありがとうございました。

白橋 徹志郎

編集長@白橋先生(ラーメン博士)にはたくさん美味しいラーメン屋さんを教えていただきました。