2013/08/18
MRIでは見守りを(学会提言)
2013年5月に日本小児科学会・日本小児麻酔学会・日本小児放射線学会の3つの学会が「MRI 検査時の鎮静に関する共同提言」を出しました。
http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_130704.pdf
特に以下の4点が強調されています。
1. 鎮静は自然睡眠と全く異なる
2. 鎮静の深さは「一連のもの」である
3. どの鎮静薬も危険である
検査のために患者さんを危険にあわせてはいけません。
人の目も大事ですが、機械の目(モニター)と一緒だとより安全ですね。
そもそも本当にMRI検査がいるのか、十分吟味しないといけません(事前確率を見積もること)。
いざ検査となった場合は、PICUの患者さんは、意識が悪いか、呼吸が悪いか、循環が悪いかのいずれかはあるか混在していますので、基本気道確保し、人工呼吸し、HR、SpO2、ETCO2、血圧(時にAライン)などのフルモニターで検査します。
↑は当院のMRI室で使っているモニターです。
仮に気道確保しない場合でも、ETCO2のチューブの先をカットして、やさしく鼻に入れて測定します。
ちなみに長野こどものMRIはこの7月にリニューアルしました。
素敵な絵柄は当院のCLS(Child life specialist)の塩崎さんがナース、放射線科のスタッフ一緒に選んだそうです。少しでも子どもたちの不安がなくなるといいですね。