お知らせ|長野県立こども病院PICU|Pediatric Intensive Care Unit Nagano Children's Hospital

2013/08/22
最低にして最高の道

最近出会った「詩」です。
PICUで働くスタッフへの応援歌ではないかと個人的に思います。

最低にして最高の道
             高村光太郎
もうよさう。
ちひさな利慾とちひさな不平と、
ちひさなぐちとちひさな怒りと、
さういふうるさいけちなものは、
あゝ、きれいにもうよさう。
わたくしごとのいざこざに
みにくい皺(しわ)を縱によせて
この世を地獄(ぢごく)に住むのはよさう。
こそこそと裏から裏へ
うす汚い企みをやるのはよさう。
この世の拔け驅けはもうよさう。
さういふことはともかく忘れて、
みんなといつしよに大きく生きよう。
見かけもかけ値もない裸(はだか)のこゝろで
らくらくと、のびのびと、
あの空を仰いでわれらは生きよう。
泣くも笑ふもみんなといつしよに、
最低にして最高の道を行かう。

(出典)http://www.geocities.jp/sybrma/221koutarou.shi.html

編集長@「みんなといつしよに大きく生きよう。」に萌えました。

2013/08/18
MRIでは見守りを(学会提言)

2013年5月に日本小児科学会・日本小児麻酔学会・日本小児放射線学会の3つの学会が「MRI 検査時の鎮静に関する共同提言」を出しました。
http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_130704.pdf
特に以下の4点が強調されています。
1. 鎮静は自然睡眠と全く異なる
2. 鎮静の深さは「一連のもの」である
3. どの鎮静薬も危険である
検査のために患者さんを危険にあわせてはいけません。
人の目も大事ですが、機械の目(モニター)と一緒だとより安全ですね。
そもそも本当にMRI検査がいるのか、十分吟味しないといけません(事前確率を見積もること)。

いざ検査となった場合は、PICUの患者さんは、意識が悪いか、呼吸が悪いか、循環が悪いかのいずれかはあるか混在していますので、基本気道確保し、人工呼吸し、HR、SpO2、ETCO2、血圧(時にAライン)などのフルモニターで検査します。

↑は当院のMRI室で使っているモニターです。
仮に気道確保しない場合でも、ETCO2のチューブの先をカットして、やさしく鼻に入れて測定します。

ちなみに長野こどものMRIはこの7月にリニューアルしました。
素敵な絵柄は当院のCLS(Child life specialist)の塩崎さんがナース、放射線科のスタッフ一緒に選んだそうです。少しでも子どもたちの不安がなくなるといいですね。

2013/08/15
蘇生後の低体温療法

蘇生後の低体温療法を行い、無事元気に「ハイタッチ」して退院された男児について、地元誌が取り上げてくださいました。

2013年8月15日 信毎webより
茅野市営プールで1日に溺れて県立こども病院(安曇野市)に入院し、13日に退院した大阪府東大阪市の男児(4)について、同病院は14日に記者会見を開いて治療法などを説明した。男児は一時、意識不明となったが、事故直後の迅速な心肺蘇生や低体温療法が奏功し、後遺症なく回復したという。
 事故は1日午後3時45分ごろ、流水プールで発生。「足入れ型浮輪」がひっくり返り、男児が溺れているのを親族が見つけた。母親とプールの監視員が心臓マッサージと人工呼吸をし、救急隊員が茅野市内の総合病院に搬送。呼吸と心拍はあったが、意識はなかったという。
 同日午後7時にこども病院に転送。小児集中治療室に入れ、脳の活動を抑えて脳障害を起きにくくする低体温療法を始めた。体温を37・5度から34度に下げ、4日夜から徐々に戻した。男児は7日に意識が戻り、その後に話したり、歩いたりできるようになるまでに回復した。
 治療した医師らによると、県内で小児に低体温療法を施せるのは同病院と信州大病院(松本市)だけ。ただ、こども病院の小児集中治療室(8床)は満床に近い状態が続いており、原田順和院長は「救える命を救えないのが一番悲しい。救急患者に対応するため、小児集中治療室のベッドを増やすことを検討している」と話した。
http://www.shinmai.co.jp/news/20130815/KT130814FTI090006000.php

2013年8月15日 市民タイムスweb
溺れて意識不明の4歳児 こども病院で治療、回復
 安曇野市豊 科の県立こども病院(原田順和院長)は14日、院内で記者会見を開き、茅野市営プールで1日に溺れて意識不明の状態で運ばれ、治療中だった大阪府の男児 (4)が13日に無事退院したと発表した。溺れた直後の家族などによる人工呼吸や、医療機関の円滑な連携と適切な処置が命を救ったとし、水の事故への注意 と適切な対処を呼び掛けた。
http://www.shimintimes.co.jp/today.html


当科で使用しているウォーターパッド加温装置コントロールユニットです。

編集長@昨日の会見でぐったり、、、。

2013/08/15
top of Japan

松井部長が夏休み中です。
戦士にも休息が必要です。
夏休みの「作文」が提出されました。

ー以下、松井部長よりー
夏休みで富士山に来ました。

今年は例年に比べ非常に忙しいので休みを取るのも心苦しい感もありました。でもメンバー全員が「任せてください」とことある毎に言ってくれました。
勤務を越えて皆で病棟を守る気持ちが感じられたのが最高でした。
まだまだの僕たちですが僕にとっては日本一のチームです。
あと数日お願いします。

みんなでがんばっていま~す。
リフレッシュして帰ってきてください!!

編集長@お留守番

2013/08/13
気が早い!?

ICUという職場では常に先回りすることが求められます。
ことが起こってからバタバタすることはよくなく、重症にしない、むしろ予防することを最優先にしています。


とは言え、これはまだ早すぎるんじゃない?と言われました。

編集長@忘年会幹事

2013/08/09
埋まるICU(信濃毎日新聞ニュース)

当ICUに関する記事が今朝の信濃毎日新聞に社会面に掲載されました。

4月以降重篤な患者さんが多く、ほぼ満床状態が続いています。

同じく地域誌の市民タイムスより。
ICU の受け入れピンチ こども病院が満床日増加で
 県立こども病院(安曇野市豊科)のICU(集中治療室、8床)が 本年度に入ってから満床の日が増え、重症患者の受け入れができなくなりかねない事態が続いている。事故などで搬送される患者が多かったこともあり、7月は 1カ月間の半分近くが満床だった。増床や他の中核病院との連携が急がれるが具体化しておらず、このままでは小児医療の“最後の砦”となる三次医療機関の役 割が果たせないと、危機感を強めている。

編集長@「埋まる」ICUって、沈んでいくって感じで嫌だな~。他に言い回しはなかったのかしら(ブツブツ)。

2013/08/06
(番外編)こども病院周辺お薦めスポット1

こども病院周辺は日本有数の温泉地でもあります。
このロケーションを生かした当直明けの密かな楽しみがあります。
当科は当直明けは、スタッフ協力しあってフリー制度ですので、PICUスタッフはそれぞれ好みの過ごし方があるみたいです。
私は「温泉」に行くことがほぼルーチンです。
その中でお薦めの一つが、浅間温泉枇杷の湯です。

露天風呂、サウナもあり、お湯も大変GOODです。
編集長&PICUの紅一点F原先生のお薦め日帰り温泉施設です。
いい感じのカフェもあります。

    
編集長@直明け
枇杷の湯のwebsiteは http://biwanoyu.com/です。

2013/08/05
ご見学者

公立陶生病院からのご見学の先生です。
初期研修2年目の市村信太郎先生。小児科を目指す“素晴らしい”若者です。

いろいろ説明してくれているのは、当科で研修中のレジデントの松本先生。
松本先生は4ヶ月でずいぶん成長しました!!

編集長@糖質ダイエット挑戦しようか迷い中