日本各地で真夏日を記録した前日に続き、暖かな一日となった5月17日午後2時から、大町西小5年生が代かきを行ないました。
水土里ネットおおまちの宮坂局長から今日の授業の目的等について次のような説明がありました。
「稲の生育には水と良質な土が欠かせない。その為には土を良く混ぜあわすことで、よりきめ細やかな土ができ、結果田んぼの水漏れも防ぎ水温もほぼ一定に保たれるという、稲にとって良好な水田が作られます。
二つ目の目標は、土の表面を出来るだけ平らにして、田んぼの隅々まで水が均等に行き渡るようにすることが大切。地主の平林さんが、予めトラクターで代かきをしておいてくれたので、今日はその仕上げの作業となります。これについては、特に決まったやり方は無いので、皆さんはとにかく思いっ切り、田んぼの中を駆け回ってください。」
子供たちは、お話が終わると畦際に各クラスごとに並び、先生の掛け声で一斉に田んぼに入りました。最初の一歩に躊躇する子も見られましたが、たちまちワーワー!キャーキャー!の喚声に変わり、汚れてもよい服装とはいえ、あっという間に泥だらけとなりました。
まず子供たちは言われたとおり、四隅の高くなったところの土を団子にして低いところに投げます。低く水の溜まっていたところも難なく均されていきます。これが子供たちにとって、楽しくない訳がありません。
代かき風景 ‥みんな一生懸命です
次に全員で一列に並んでゆっくり踏んでいきます。子供たちの小さな足もこれだけ集まれば大きな力です。そして、次は田んぼの中を自由に、好きなだけ飛び回る!局長の話が良く理解されていることの表れです。
仕上げは、ロープを付けた板を引いて進み平らに均していく。このときはちょっと慎重になっていました。
そして完成! みんなの顔はどの顔も「がんばったよ」というように輝いていました。
こうして、田んぼはいつでも田植えができる状態になりました。隣の育苗ハウスでは、冷たい風の中子供たちの小さな手で播かれた種が、青々とした苗にと順調に育っています。
楽しかった!きれいな水でさっぱりします
子供たちは田んぼから上がると、校内を流れる川のきれいな水で身体を洗いそのまま帰宅です。楽しい充実感のある帰り道になったことと思います。
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