総務政策発信委員会
こんにちは、総務の井上です。
最後ですので、一回の投稿ではなかなか終わらないものです。
(続き・・・)
「組織マネジメントと民主主義」
JCは、ご存知の通り、毎年組織のトップを務める理事長始め構成メンバーががらっと変わる単年度制で、「単年度制の弊害」も指摘されるところですが、JCのダイナミズムを理解しさえすれば、それらの弊害は取るに足らない問題であることがわかります。
しかしながら、多少なりとも真面目に取り組んでいるメンバーにとって、素晴らしいと思える事業や取り組みは次年度以降も継続してほしいと期待することはごく自然な感情ですし、実際に全国各地のJCでは継続事業という位置付けで続けられる事業も多数あります。
昨今では公益法人制度に対応する形で公益社団法人の冠をつける為に、どうやら三つの継続事業設定が義務化されているとかいないとか、そこらへんは詳しくないのですが、とにかく何かしら継続されている事業というものは、毎年続けて行おうという想いを、意識しているにせよ無意識にせよメンバー間で共有しています。
それは時に、すでに形式化してしまったものも多いかもしれませんが、形式化しているもののほとんどは、別に無駄なものではなく、そもそも何かしら行う理由があってやっているのであり継続されるべくして続いているのだと思っています。
たとえ今の時代を生きる現役メンバーにとって時代遅れであったり感覚的にずれていると思われるものがあっても、それを単に否定するのは浅薄で、先ずは歴史を学び、何故それが始まったのかを理解してから変える必要のあるものを変えていく、そんな姿勢が大事なんだと思います。
JCという組織では、独特なルールに則り民主主義的な合意形成を図りながら物事が動いていきます。しかしながら、それは杓子定規に物事が決まって実施されているわけではなく、大事な事は、実践に至るまでどれだけ他の人達に想いを伝え、どれだけ共感を得ることが出来るか、ということに集約されると考えます。私たちが大事と思うことに対して共感が生まれれば、仮に自分の手からそれが離れたとしても自ずと継続されていくと信じています。
仮に継続されず途絶えてしまうのであれば、それは引継ぎ受け継いでいく側の問題ではなくて、想いを伝える側の説明不足、努力不足、もしかしたら想いの強さが不足しているんだと思うのです。
物事はとかく形骸化しやすいのですが、単年度制を敷くJCは、同じような事業を行うとしても、実施する組織も構成メンバーも変わっていますので、必然的に過去の事業とは全く違ったアウトプットとなります。
しかしながら、事業に込められた想いが共有されてさえいれば、多少形は変わろうとも次の世代に紡がれるのではないでしょうか。
個人的には、とかく細かい形式にこだわってきたりもしましたが、正直なところそんなことはどうでも良く(と言ったら語弊を生みますか)、議論の場では、細部に至るまで当事者の「本気」が行き渡っているかを見たかったのであって、自分自身、特に心を砕いた点でもあります。
JCの単年度制という不連続性は、運動に対する想いの継承という形で連続性が担保されます。
40歳までの限られた時間の中で、有意義な青春時代を送る事の出来るステージが常に用意されている、それが学び舎たるJCの所以であり、活かすも殺すも自分自身なので、どうせやるなら最大限活用してもらいたいと次代を担うJCメンバーには希望するところであります。。。
相変わらず長文となってしまいましたが、最後まで我慢して読んで下さった皆様、良いお年を。
関わった全ての方に深謝。
さいなら、さいなら。。。。 さいなら
2014委員会活動ブログです。
よろしくお願いします。