委員会活動ブログ
皆さん、お元気ですか?
総務馬車馬委員会のイインチョ井上です。
いよいよ春らしくなってきました。行楽の季節とはいうものの、JCの世界ではなかなか物事は楽に行かないことも多いですよね。
アハハ
えっ 笑えない?
さて、本題。
「意思決定のプロセス」を重んじることは民主主義国家にとって非常に重要だよ、と聞けば「そりゃそうだろうな。」と誰もがイメージ出来ることだと思います。
ところが、意外にこの民主主義的プロセスというのは普段の生活、特にビジネスの世界の中で経験することは少ないのではないかと推察しております。
と言いますのも、ビジネスの世界であれば、権限が委譲された立場の人間がその権限の範囲内で物事を判断していくケースが主で、民主主義的プロセスを踏んで判断されるなんてことは滅多にないんじゃないの?と思うからです。 特に会社のオーナーであれば、最高責任者ですので、いちいち皆の意見をお伺いしなくても自由に意思決定が出来るわけで、それ故素早い判断により迅速に行動に移ることが出来るメリットも容易に想像できることでしょう。
企業が経済主体の場合、民主主義はむしろ不要であり表現は悪いですが場合によっては邪魔ですらあるわけです。
一方では、行政が主体である場合、昨今の世界情勢を見ていますと、民主主義国家と言われる国家の民主主義が蔑ろにされている状況が結構多くなっているのではないかと感じます。
ごく最近の例で言えば、台湾において学生がデモで立法院を占拠した中台サービス貿易協定問題は、正に台湾の国家主権を失いかねない大問題であったりします。
これは思い起こせば、数年前に国会決議に至る過程において十分議論をされておらず国民(実際は国会議員)が訳も分からないうちに可決されてしまった米韓FTAを彷彿とさせる光景でもありました。 中台サービス貿易や米韓FTAの是非は置いておいて、問題は議会制民主主義国家でありながら民主主義的プロセスをすっ飛ばして数の論理で押し通してしまった為政者のその姿勢であろうということです。
こういう民主主義のプロセスが蔑ろにされる事例は何も海外に限ったことではありません。
我が国でも、TPPの秘密交渉で情報がクローズされ、なかなかその実態が明らかにならない状況であったり、どのような過程で選出されたのか分からない民間議員で構成されている産業競争力会議が暗躍、否、活躍したりと、時間をかけて議論すべきを少々結論を急いでいるようにも思えるのですが、最終的には国民から選ばれた議員による全うな議論が為されるのであろうと僅かな期待をするものの、どのようなプロセスで決まっていくのか不透明なまま物事が決まってしまう大いなるリスクは常に内在するものなのです。
我々民主主義国家の民主主義は現在、大きな岐路に立たされている、正に国民一人ひとりが試されている状況なのではないだろうか、と個人的には非常に大きな危機感を抱いております。
さて、私たちは、青年会議所という組織の運動を通じて、民主主義を実践する機会を与えられています。
私たちは決定に至るまでのプロセスが如何に重要であるか、を体感することが出来るのです。
為せば為る!
そうです。
ただし、一人では為し得ません。
為すべきを為すには、関わる仲間の共感を得て初めて物事が動き始めるのです。
共感を得る
これが決定的に重要なのであります。 これを得るために必要なのがコミュニケーションなのですが、コミュニケーションの話はまた時間と気が向いたら改めて投稿させて頂きたいと思います。
というわけで、長文にお付き合い下さいましてお疲れ様でした。
私も疲れましたので今日はここまで。
それではまた会う日までごきげんよう。
2014委員会活動ブログです。
よろしくお願いします。