チャオ。 市民力フラフラ委員井上です。
「松本青年会議所は「明るく豊かなまちづくり」を目的とした地域ボランティア団体です。」
上記は、MJCホームページで使用されている文言です。
確かに青年会議所を知らない方に説明する際、上記のように説明するのが最も手っ取り早いのですが、青年会議所はただのボランティア団体とは違うと思うのです。
“ボランティア団体””というカテゴリーで括られるほど単純な組織ではなく、この団体の持つ特異性は際立っている(むしろ異常だ)・・・そう感じるわけです。
新しく入会したメンバーはおろか毎年何かしらの役を与えられるベテランメンバーでさえこうした認識を少なからず持っているのではないでしょうか。
様々な理由はあるのでしょうが、それは特にロバート議事法を始めとする事業実施に至るまでの過程に起因するのではないだろうか、と個人的には感じております。
昨今は、公益社団法人なる制度に対応すべく議案書の内容には特に緻密さが求められ、正副理事長を始めとする上程者を悩ませているものと推察いたします。
市民力サポート推進委員会では9月第一例会に向けて青山織人先輩を委員会にお招きして当時の松本青年会議所の様々なエピソードを伺いました。
当時は今ほど議案につける添付資料やフォーマットにうるさくなく、もっと事業内容についての議論が盛んであったということは多くのメンバーが耳にしていることだろう、と思います。
「昔は(議案書は)A4一枚だった。」なんて言うのは有名なO先輩のお話ですが、それに近いノリで議案上程されていたのは間違いなさそうです。まさに「その事業、楽しいの?」といった感じだそうです。
こうしたお話は、些細なことに議論が囚われがちになってしまっている最近の風潮(一部であるかもしれないが)に対するアンチテーゼであり、真に大事なこと、つまりいったい私たちは何をやりたいのか?ということを忘れてしまってはいないだろうか、という私たちへの喚起のメッセージなのであろう、と感じるわけです。
本日のインタビューで、青山先輩は「言葉の力」について触れられていました。議案書に書かれた“文字”では到底伝えられない“想い”を伝えることが出来る、それが言葉の力である・・・大変貴重なお言葉を頂きました。
しかし、ここで誤解をしてはいけないのですが、想いを伝える言葉の力に頼り、議案書作りを蔑ろにしてよいと言っているわけではない、という点です。
思うに、A4一枚の議案書というのは中々書けるものではありません。 A4一枚でその事業のイメージをメンバー全員が共有できるのか?・・・そう簡単な話ではありません。
私たちが上程する議案書が真に想いのこもったものであるならば、それはきっと議案書にも表れます。
結局、言葉の力で伝わるものというのは、想いのこもった議案書作りが前提となるのだと私は思います。
多少の議案書の不備は大した問題ではありません(ごめんなさい、監事)。
もし仮に議案書作りで行き詰ってしまったら、真に大事なこと、つまりいったい私たちは何をやりたいのか?という原点に戻られることをお勧めして本日のブログを閉じたいと思います。