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門松はめいどの旅の一里づか
馬かごもなくとまりやもなし
人はポンと産まれ落ちてその時より、冥途への旅を一人歩き始める、急ぐこともできないし、その歩みを止めることもできない。
人の一生とはそういうものだそうです。
人の一生とはそういうものだそうですが、彼の旅路はあまりに短く、「何故」という言葉だけが頭の中をぐるぐる回っています。
今はただ、宮下眞一君の御霊の安らかならんことを、祈るばかりです。
早世した赤穂四十七士の大石主税は辞世にこう遺したとか
あふ時はかたりつくすと思へとも
別れとなれはのこる言葉
御冥福を心よりお祈り申し上げます。
牛越 愼太郎
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