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専務井上の長いブログへようこそ。
暑い日が続く8月ですが、夏休みやお盆休みでウキウキな気分になる一方(個人的には夏休みがないので今一ピンときませんが)、歴史的にシミジミとした気分になるのがこの月です。
そういえばこの国の内閣総理大臣は彼の「在任中には靖国神社には参拝しない(!)」、と表明しています。(しかも、どの閣僚も参拝しないようです(涙)。)
明治天皇の思召しによって、安政の大獄以来国に準じた者を祀ってある靖国神社に首相が参拝しなくなったのは中曽根総理の時以来です。
そもそも靖国神社へのA級戦犯の合祀は1978年秋に行われたわけですが、85年の9月にお隣の国が靖国参拝に対して抗議をするまでの約6年半、我が国の総理大臣は参拝をし続け、彼の国は何ら問題にしてはいなかった、という事実があります。つまり中共にとってA級戦犯の問題は精神的な苦痛やら何やらの問題ではなく、日本の内政干渉の為の単なる道具に過ぎず、我が国の総理がわざわざ“A級戦犯”を不参拝の理由として取り上げた、ということがすでに彼の国の主張を認め、それに屈服しているわけで、そういう意味では現首相は著しく国益を損ねている、と申し上げて差し支えないと思います。
(ちなみに、日韓併合について「反省とお詫び」をしていたわけですが、このような謝罪外交は「百害あって一利なし」である、というのが言い過ぎであるならば、「日韓の友好に全く寄与しない」と申し上げておきます。)
いずれにしても、現在に至るまで我が国の首相が靖国参拝し辛くなってしまった状況を作り出した中曽根元首相の責任は大変重いと考えられます。国鉄民営化など大変な功績を残した彼ですが、そうした功績をチャラにしてしまうほどの判断ミスであった、と思います。
靖国について語るのはこの辺で終わりにしますが、8月15日終戦記念日を明後日に控え、このテーマに触れないのは私らしくないので取り上げてみました。
とにもかくにも8月15日は戦没者を追悼する機会となるわけで、なかなか靖国神社や千鳥ケ淵まで行けないのですが、祖国の為に亡くなった戦没者のご冥福をお祈りして本稿を閉じたいと思います。
※最後に、「靖国」に関する情報については櫻井よしこ氏のホームページで詳しく取り上げられているので興味のある方はご覧ください。
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