木曜ブログ担当の牛越です。
4月6日に桜の開花宣言が出て、いよいよ春本番、新入学生の初々しい姿や、新社会人のキリリとした姿、気分の好い季節を迎えました。平素くたびれたような顔をしているオジサン諸氏には眩しい季節でございます。シャキッ!とした切れ味の良いオジサンになりたいものだとか、思ったりしている振りをしながら、実は花鳥風月を愛でる方が好きな風流人を気取っております私でございます。
気取っているだけですので、飛びつき易いところで今日はさくら。


弘法山の桜を見物してきました。小学校の頃でしたか、弘法山古墳へ遠足で行ったことがあります。我が母校松本市立芳川小学校からよくも弘法山までのあの距離を、子どもの足で歩いたものだなぁと今にして思えば感心してしまいます。でも、確かその当時の弘法山は「桜の山」ではなかったように記憶しています。
高校時代に松本の御城下を留守にして、再び戻ってきた時には、弘法山は見事なまでの桜の山に変貌を遂げていた、そんな風に記憶しております。確か、ライオンズクラブの皆さんが中心となって植樹事業に取り組んでくださったお陰だったと、随分後になってから人づてに聞きましたが、今では松本の御城下の代表的な桜スポット、季節には大勢の花見客と酔客を引き寄せる、魅力的な場所となっています。

あの時、弘法山に桜の木を植樹された皆さんは、どんな夢を抱いて植樹されたのでしょうか。弘法山の山肌が春になると一面桜色なんて素敵じゃないか、季節になると大勢の人が集う場所になれば良いな、地域のシンボルとなって町の活性化につながれば言うことねぇな、様々な夢が込められた弘法山の桜は、随分大きくなりましたね。
あの時の夢は今、どんな姿の現実となっているでしょうか。

結果の良し悪しは大事なことです。しかし、事を計るは人・事を成すは天、思ったように行ったり行かなかったりが人の世の常でございます。お天道様にもご機嫌の悪いときがあるわけで、思いだけで何とかなるというものではないのでしょう。でも、夢を描くことや熱い思いを抱くこと、大事なことですよね。先人の描いた夢や抱いた熱い思いに思いをはせること、そういうところから何か見えてくるものもあるのかもしれません。

春風に混じって不景気風が吹いているこの頃、夢を描き難いこの時代に、やっぱり夢を持って元気良く、生きて行きたいものだなぁと、桜を見ながら思い致しましたこの頃でございます。

またぞろ抹香臭くなってまいりましたところで、にっちもさっちもまたの御目文字まで。

アイデンティティー育成室
担当副理事長 牛越 愼太郎

追伸:ちっとも近寄ってこなかった春の足音、耳元で聞くようになりますとこの足音、あっという間に駆け足で通り過ぎていくのがこの頃でございます。私の大町の実家の庭にはカタクリの花がもう咲いていました、早いものですねぇ・・・。