こんにちは、花の金曜日担当井上です。 皆さま、お元気でしょうか。
この寄稿がアップされるのは早くて土曜日、遅くてそれ以降、とすでに金曜日はとっくに過ぎておりますが、気にせずご覧いただければ幸いです。
さて、先週は京都会議があり、連日肝臓に悪い時間を過ごしたわけですが、地元に限らず京都の地でもお酒が入ると相変わらずの自分らしさを発揮してしまったようで関係各位にはいろいろとお世話になりました。
事務局長の「いろいろと大変でした」というメッセージを見ると心が痛みますが、今後ともよろしくお願いします。
さて、話は変わりますが、最近あるファイナンシャルプランナーの方に個人資産の運用についてのお話を聞く機会があり、そこでちょっとタイトルにあるような「明るい豊かな社会]について考えることがありました。
その方曰く、人口減少が進み衰退していく日本経済において国内で預貯金をするよりも海外で資産を運用したほうが個人資産を遥かに増やすことができる、とのことでした。
たしかに、日本の金融機関に預金したとして、今の金利でいけば10年、20年、それ以上経ったとしても資産は大して増えません。(とあるS銀行の定期預金の最高金利でさえたった1.7%で日本一!※様々な条件下で)それに比べれば多少のリスクはあったとしても海外の高い金利で長期的に運用したほうが将来的に個人資産を大きく増やすチャンスがあるように思えます。
資産運用について専門的に細かくは論じませんが(素人でよくわかりません)、私がこうしたお話を聞きながら感じたことは、きっと私たちの親やそれ以上の世代は、このような将来設計をあまり意識しないできたのではないか、と思うのです(せいぜい郵便貯金)。何故かと言うと、日本経済が成長していたから、です。私たちが生まれたころの郵便貯金定期預金の利率は少なくとも3%後半以上あったと聞いています(間違っていたらごめんなさい)。いずれバブル崩壊を迎え、その後の様々な経済対策の失敗により日本経済は現在のような状態になってしまうのですが、少なくとも当時は、そうした成長があったからこそ、より消費し、より生活が豊かになったと思います。
しかしながら、まだまだ少ないとはいえ自分たちの将来のために国内でなく海外のファンドにその資産を運用しようとする日本人が増えているという現実は何を表わしているのでしょうか?
それは、きっと日本の将来に対する不安の表れである、と思います。国内で自分の資産を大して増えもしない定期預金に預けるくらいなら、将来的にリターンの多い海外ファンドに預けて運用してもらったほうが資産が増えるのでは、と期待する人は今後もっと増えるような気がします。個人レベルでそうすることは自由ですし、きっと賢明な選択であると思われます。しかし、マクロで考えると、こうした人(金の動き)が増えることが日本経済に与える影響がどのようななものか想像しがたいのですが、決してプラスであるとは思えません。そうした人が増えるということは、短絡的に言うと、将来の日本経済に悲観的な人が増える、ということを表わしていると思うからです。
私たち青年会議所は「明るい豊かな社会]を標榜としているわけですが、個人的には、精神的な豊かさはさておき、この社会が明るく豊かになるためには日本経済が成長していく、ということが絶対的に必要である、と考えます。JCに所属しているメンバーは青年経済人の集まりなわけですから、私たちが知恵を出し合って、本当の意味で明るく豊かな社会の実現に近づけるような活動や指針を示していくことが求められているのかな、と思ったわけです。
ちょっと長くなりましたが、疲れたので今日はこのへんで。
また会う日までごきげんよう。
専務理事
井上 博文
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