3月2日に3月第一例会「見つめなおそう日本人の心」~和をもってアイデンティティーとなす~が一般公開で行われました。
まずは会場から。
「和」ということでお茶席を設けました。
後ほど触れますが、ここでは実際に日本の伝統文化である茶道から「おもてなしの心」に触れ、日本人の大切にしてきたものを再認識してもらうという設えです。
さて、今回の例会は3部構成で行いました。
第1部として私たちが19年姉妹提携をしている台湾の台南女國際青年商會との交流を通じて得た日本人のアイデンティティーについて。
第2部は上山田温泉亀清旅館の青い目の若旦那ことタイラー・リンチさんの講演会。
第3部は茶道裏千家中澤宗佳先生をお招きし、茶道の実体験です。
一本串刺しのテーマは「アイデンティティーの再認識」です。
テーマが広いため、ちょっと小難しくなってしまいましたが、まずは第1部。
ここでは、実際に台南訪問の経験がある小林一夫君が発表を行いました。
日本人って、初対面の人と交流するとき心の中にお城のような外堀、内堀があって、なかなか正直な気持ち(本丸)をいきなりさらけ出すことって少ないんじゃないかなあって思います(これがいけないというわけではありません)。とくに国際交流では外国人はいきなり本丸をストレートに出して接してくることが多いので、ときにはこちらも本丸をさらけ出すくらい誇りを持つことも大切だなあと感じます。
続いて第2部、タイラー・リンチさんの講演です。
タイラーさんから観た日本人像、外国人がもつ日本のイメージを忌憚なく語っていただきました。
「芸者さん」「空手キッド」など懐かしい画像も出てきましたが、一番私が響いたのは「松本にはお城を始め中町などいいところがたくさんある」というメッセージです。「あたりまえ」と思っていることが実は大切なんですね。
あと、タイラーさんはよく勉強されていて松本城が昔存亡の危機にあったことや、傾いていたこともご存知でした。また「市川量造さんと話をしてみたい」とも話してました。
そして第3部お茶席です。
中澤先生とお弟子さんが「おもてなし」を実演してくださいました。
お客さんとして、
タイラーさん、社団法人科野青年会議所の諏訪理事長と柿崎顧問、私どもの水野谷理事長と腰原監事、牛越副理事長です。ちなみに牛越副理事長が袴でご登場!
お点前の実演です。観てるだけでも心が落ち着きます。
この前に先生から茶花とお菓子に込められた気持ちやお茶席の気配りについてお話いただきました。
すべてをここではお伝えできませんが、何か日本人の季節に対する深い情緒を感じることが出来ました。
これは次の客に「おさきに」と一礼する場面です。他者への心配りが伝わってきます。
これはみんなで御茶碗を拝見してる場面。御茶碗にも焼き上げる心が入っていて、みなさん謙虚な心で拝見しています。
お茶席でみなさん「ほおーっ」と日本人の心に触れた雰囲気が会場内を埋めました。
最後に当委員会上條隆章君より提言をさせていただき、本例会は終了しました。
広いテーマの例会でしたが、みなさん、各々で日本人が大切にしている心や、この地域の誇りを再認識いただけたかと思います。
最後になってしまいましたが、タイラーリンチさん、中澤先生と社中の皆様、そして参加してくださった一般の皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
広報国際アイデンティティー委員会
副委員長 一ノ瀬 弘紀