[まつもとの経済を考える委員会] | 印刷
まつもとの経済を考える委員会でございます。先日は、5月第一例会「知る!見る!感じる! 松本広域圏の経済未来レシピ発掘編」に多くの皆様にご参加いただき誠にありがとうございました。
また、当日は私どもの運営が悪く、後半のゲーム部分がせっかく盛り上がってきた所で終了という、消化不良な内容になってしまい大変申し訳ございませんでした。
当日の様子につきましては、HP内の「しるべ」にてご覧下さい。
こういう形での補足はいかがなものかとは思いましたが、先日の例会では時間の都合でカットさせていただいた「ビジネス構築ゲーム」の補足説明をさせていただきます。
まず例題として、まつもと城下の味の違う3種類の湧水をペットボトルにつめ、松本民芸家具の木箱に入れたお土産(1セット¥2000)を年間2万セット(年間売上4000万)販売する商売を考えたとします。
これを、長野県の統計課からお借りした計算ツールに入力すると
経済波及効果が、例えばこのように表示されます
これは、元は「商業」で水のセットを販売して4000万の商売ですが、予測される経済波及効果は、例えば販売用の売り場や保管倉庫を借りるかもしれないので「不動産」に307万・商社が入るかもしれないので「対事業サービス」に137万・商品の販売小売に「対人サービス」で108万・商品の輸送があるので「運送業」に110万・・・・など
この結果をご覧いただき、あるひとつの商売をすると他の業種にも思わぬところで恩恵があるとういう事がわかります。これより、直接自分の仕事に繫がらなくても、地域全体が良くなることを考えれば、自分の手元にも戻ってくる、「風が吹けばおけやが儲かる」的なことを視覚的に感じていただきたかったという目的がありました。
また、長野県の商業自給率は、約59%なのですがこれを仮に100%にすると
生産誘発額が、0.94倍から1.58倍に跳ね上がります
こちらの具体的な数値は問題ではありません。経済自給率があがると、この地域における経済がよりうるおう、ということを感じていただきたいという目的もありました。
本来でしたら、例会当日楽しくゲームをしていただきながら、最後にこの事に気づいて(感じて)いただく予定でしたが、おそらく何がなにやらわからない状態で終了してしまったテーブルがほとんどだったと思います。
ご参加の皆様にはご感謝申し上げると共に、この場をお借りして補足説明とさせていただきます。
ご参加ありがとうございました。
(まつもとの経済を考える委員会 縣)
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