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片側遊離端欠損

2010/10/06 7:47

昨年12月初診の当時65歳女性の患者さんです。

主訴は右下の歯茎が腫れたということで来院されました。

初診時のレントゲン写真です。


歯周ポケットが12ミリ存在していて、遠心根の歯根破折が疑われました。
メタルコアを除去すると、やはり遠心根の歯根破折が確認できました。
近心根のみ残すことも考えましたが、予後に不安が残るため抜歯を選択しました。

当初は義歯で補綴することを考えていましたが、患者さんとその使い勝手などを相談し、インプラント治療を選択されました。

抜歯から約4ヵ月、インプラントオペ前の口腔内写真です。(ミラー像)



オペ当日のレントゲン写真です。
6番部にはΦ3.75、長さ11.5mm、7番部にはΦ3.75、長さ10mmのスプラインインプラントを埋入しました。

その後、トラブルはありませんでしたが、様々な出来事がって先日最終補綴が終わりました。



術後のレントゲン写真と口腔内写真です。

インプラントの適応症は様々ですが、今回のように片側の遊離端欠損(奥歯がない症例)は第一選択といっても過言ではないように思います。

患者さんには色々なご負担をいただきますが、義歯を使うよりは確実にQOLの向上が望めることと思います。これからは定期健診を繰り返し、末永く快適に使っていただけるように努力したいと思います。





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