臓器移植改正法案

2009/06/19 8:11

臓器移植改正法案のA案が衆議院を通過しました。

今回の最大の要点は脳死は人の死と認めること、臓器提供者に年齢制限がなくなったことです。

今までは小児の臓器移植が日本で認められていなかったため、欧米で高額の医療費をかけてせざるを得ませんでした。
そのための寄付金集めのニュースを何度か目にしたこともあると思います。

臓器提供が必要な子供たちにとっては大きな第一歩と言えるでしょう。

その反面、脳死状態の子供を今もなお元気になる日を信じて、必死に看病を続けている家族にとってはこの法案はどう受け止められるのでしょうか?

医学的には確かに脳死という判定が下されれば回復することは皆無なのでしょう。でも目の前にいる子供がたとえ動かなくても、機械やチューブだらけになっていたとしても手を握った時の温もりがあればどうでしょうか?

頭では分かっていても、その時我が子をあきらめることができるでしょうか?
矛盾するようですが、逆の立場になれば我が子のために何とか臓器提供者を探すことでしょう。

この改正法が審議された時間はわずか9時間程度との報道も伝わってきています。

とても難しい問題ですが、参議院では慎重に審議していただきたいものです。
少なくても臓器提供を拒んだ人たちが非難されるようなことがあってはならないと思います。



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