2008/05/14 7:53
不幸にも歯を失ってしまった後、抜けたところを補う方法の一つとして“自家歯牙移植”があります。
主に“親知らず”を使うことが多いのですが、ドナーとなる歯を極力傷つけないように抜歯して、別の場所へ移植します。自分の歯を使いますので組織の拒絶反応などは全く心配ありません。
この患者さんは47の遠心のむし歯が深く、保存するのが難しい状況ですが、その奥に比較的健康な親知らずが斜めに埋まっています。これを極力ダメージのないように抜歯して、47の位置に移植しました。
平成19年3月の手術後1週間のレントゲン写真です。この頃はまだぐらぐらで、術者、患者ともにドキドキです。
術後約半年、最終補綴時のレントゲン写真です。近心に透過像がまだ残っていますが、患者さんには何でも噛めると喜んでいただきました。
術後1年2ヶ月、今年の5月の状態です。近心の透過像も徐々に再生されてきています。臨床症状も全くありません。やはり歯根膜の力は絶大ですね。
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