赤ちゃんから大人までアレルギーの総合診療 CLINIC(公式サイトはminocl.com)
新時代のアレルギー診療に、長い経験、最新知識、地域アレルゲン調査、デジタル機器、チーム力で臨みます。

新型コロナが5類に移行してから、様々な感染症の流行…
ぜん息の悪化を防ぎ、病状安定のために…
まだまだ暑さが続きますが、朝夕が涼しくなると…
アトピー性皮膚炎の治療薬の選択肢が増え、再発…
今年の8月2週目は水稲(イネ)花粉症の人の受診が目立ち、低年齢化…

【ぜん息克服への道】
◆新型コロナが5類に移行してから、様々な感染症の流行が増え、それに伴って気管支ぜん息の新規発症や悪化が目立つようになりました。
◆一方で、咳がひどいだけで「ぜん息」と言われるお子さんがまだまだ多いため、各医療機関での診断の正確さの向上が求められています。
◆ぜん息は喘鳴(ヒューヒュー)と呼吸困難を数回以上くりかえす病状で、他の病気ではないことがチェック済みの場合に診断されます。特に重要なのが、これらの症状が、気管支を広げる薬で速やかに改善することとされています。
◆また、早朝のせき込みや、エアコンの冷気・大笑いでの咳など、気管支の敏感さを示すサインがあれば、ぜん息らしい咳と考えられます。
◆ぜん息の悪化を防ぎ、病状安定のために、長期管理薬として吸入ステロイド薬やロイコトリエン拮抗薬を継続的しましょう。
◆ダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎を持っている5歳以上の人には、ダニの舌下免疫療法の開始を強く推奨します。5年後のぜん息の寛解率、治癒率が大きく違ってきます。

【めざせ! スキンケアの達人】
◆まだまだ暑さが続きますが、朝夕が涼しくなると、皮膚の乾燥が始まる人がいます。冬は肌が乾燥するという自覚のある人は、保湿剤を夏の期間も適切に使用しましょう。
◆長野県中部地方では9月中に夏用から秋・冬用の保湿剤に切り替えて、十分な量を使用するようおすすめします。
◆アトピー性皮膚炎の治療薬の選択肢が増え、再発しやすい部位の皮膚炎が安定する人が増えてきています。症状が悪化してからの受診よりも、安定期に受診して状態を維持することを考えるようにしましょう。
◆非常に治りにくい重いアトピー性皮膚炎に対しても、既存の治療に加え、生物学的製剤の注射を定期的に打つことで、改善効果が期待できます。費用が高額ですが高校生以下など福祉医療対象者は、従来の負担額(月500円以下)の範囲内で利用できます。

【アレルギー性鼻炎とのつきあい方】
◆今年の8月2週目は水稲(イネ)花粉症の人の受診が目立ち、低年齢化の傾向もありました。8月後半には水田のイネの大半が開花を終えていますが、酒米やもち米を植えてある一部の水田では8月下旬に開花します。
◆8月後半に花粉症が始まった人の多くは、キク科のオオブタクサ花粉によるものです。河川敷に大きい群落を作って8月末をピークに広範囲に花粉を飛ばします。9月からはヨモギ花粉も加わり、10月上旬まで秋の雑草花粉シーズンが続きます。
◆同じ期間に鼻炎や結膜炎の症状が出る人で、外出時ではなく、涼しい朝に鼻水やくしゃみが出る場合、多くはダニ、カビ、ペットなどの通年性アレルゲンが原因となっているので、正確な診断には、専門的な知識を持つ医療機関での問診と検査が必要です。
◆花粉症の場合は、飛散期間に花粉を避ける行動が、そしてどの種類の鼻炎でも早期の対症療法薬が有効です。特にダニアレルギーには舌下免疫療法(5歳以上が対象)が非常に効果的です。

コメント追加

タイトル
名前
E-mail
Webサイト
本文
情報保存 する  しない
  • 情報保存をすると次回からお名前等を入力する手間が省けます。
  • E-mailは公開されません - このエントリーの新規コメント通知が必要なら記入します。

このエントリーのトラックバックURLを表示