有害ミネラルは、一般的な日常生活を送っていても、知らず知らずのうちに蓄積されていきます。生活環境や、生活習慣の違いによる個人差はありますが、人体に影響を及ぼす金属には、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、ベリリウム、アルミニウムなどが知られています。
有害ミネラルが身体に及ぼす影響として、
慢性疲労、肌荒れ、むくみ、アレルギー、頭痛、冷え性、肩こりなど、多くの人に現れる症状のほか、発がんや不妊の原因ともいわれています。
さらに、女性にとって永遠のテーマ、加齢に伴うシワ、シミにも関係するとか!!
今回は、尿中有害ミネラル検査を当院スタッフ(30代後半 女性)が受けてみました。
検査の方法は、体内の有害ミネラルが尿中に排出されるよう、専用の錠剤を服用。
その後六時間の間に排尿された尿の一部を採取し、アメリカの研究所に送りました。
結果は、検査項目20項目のうち、ヒ素、鉛、水銀、タリウムの4項目が基準値を超え、中でも水銀は基準値の3倍、ヒ素に至っては基準値の7倍というかなりの高い値を示しました。
水銀が原因と言われる健康障害・・・視力低下、不眠、集中力低下、頭痛、疲労感
ヒ素が原因と言われる健康障害・・・疲労、胃腸障害、色素沈着
本人曰く、これらの身体症状にところどころ思い当たる節もあり・・・
魚介類の摂取は海のない長野県民の割に食卓にあがる頻度が高く、少なからず影響しているのではないかと。
そして気になるシミ、シワなどの加齢現象。それにも影響があるなら、なんとかしたい!
本人の強い要望で、体内からこの有害物質を排出させるための薬剤内服(キレーション)を予定しています。
キレーションにより、効果のある疾患(米国)
・狭心症
・冠状動脈硬化
・乾癬
・糖尿病による壊疽
・加齢に伴うシワ、シミなどの改善
・視力低下
など・・・
かなり興味深い結果が出ています。
内服開始後3か月で再検査する予定ですので、結果が出次第また報告させていただきます!
プラセンタとは、哺乳動物の「胎盤」を意味します。胎盤には人間に必要なタンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルの五大栄養素をはじめとした多彩な栄養素が含まれています。
美女と有名な、楊貴妃やクレオパトラ、マリー・アントワネットもプラセンタを愛用していたといわれています。
プラセンタには、組織の再生を助ける「細胞増殖因子」の産生を誘導する可能性があると言われ、美容やアンチエイジンクの領域でも、大きく期待されています。
今回漢方で有名なクラシエからおいしく手軽にプラセンタをとっていただける美容ドリンク、「ボンプラセンタ」が発売されました。味はピーチ味でとても飲みやすくなっております。
1日1本10mlの週間で、あなたのキレイを取り戻しませんか。
当院で扱っておりますので気になる方はぜひお問い合わせください。
先日行われた第5回東京眼科アカデミーに出席してきました。
その中の、慶應義塾大学医学部眼科学教室教授 坪田 一男先生の講義で興味深いお話がありましたのでご紹介いたします。
白内障手術にはアンチエイジング効果がある!
ある有名な研究で、歩行スピードが速い人ほど寿命が長いとの結果が報告されています。
白内障患者さんの歩行スピードを調査したところ、年齢に伴い歩行が遅くなるのですが、白内障手術によりスピードが改善することがわかりました。
白内障手術により視力が改善、それによって転倒の恐怖や危険が減少し、自信も回復して歩行スピードが改善することが考えられます。
歩行スピードが上がると生活習慣改善、運動機能が増強して健康寿命が延長するという、眼科の治療がアンチエイジングにつながるという我々にはとても期待が持てるお話でした。
最近注目されている栄養因子に『アスタキサンチン』があります。アスタキサンチンは強い抗酸化作用を有し、医療従事者にはサプリメントとして摂取されている方が多くいます。
先日の眼抗加齢医学研究会でも多く取り上げられておりましたので、簡単にご紹介します。
アスタキサンチンはエビ、カニ、サケ、イクラなどの水産物に広く存在する赤橙色の天然色素で、カロテノイドの一種です。生体は外界からのストレスで活性酸素の影響を受け、ダメージを受けますが、アスタキサンチンは強い抗酸化作用を有し、酸化ストレスから体を守る働きをします。
眼科の臨床では眼精疲労の原因である毛様筋の疲労回復効果が報告されています。
また皮膚科の先生から、紫外線に対しても防御効果を有し、皮膚科のアンチエイジングに有用であるとのお話もありました。皮膚科医師らの要請からクリームも開発されました。
サケが過酷な状況の中で川を遡上できるのには、アスタキサンチンが大きな役割を果たしているとも言われます。
こちらはアスタキサンチンを含むサプリメントです。
↓
こちらの会社のHPにも情報があります。
(アスタリール製造元・富士化学工業株式会社)
11月15日、ラメルテオン製剤(ロゼレム)という新しい不眠症治療薬の講演会に出てきました。
睡眠リズムは夜に脳の松果体から分泌されるメラトニンというホルモンにより調節されており、ラメルテオンはメラトニンと同様の働きをして睡眠を誘導するお薬です。
講演会のお話しを聞いて興味深かったのは、体のいろいろな臓器、組織には時計機能があり、不眠症が高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常、骨のリモデリング、発癌などに関連しているというデータです。
すなわち良い睡眠リズムには生活習慣病、骨そしょう症、発癌、また認知症発症にも予防効果があるというとのことです。
睡眠時間と寿命を調べた研究には、睡眠時間7時間の人が最も長生きしたというデータがあります。
ラメルテオンは副作用も少なく、高齢者にも比較的安全に使用できます。
従来の不眠症治療薬を日常お使いの方は、ラメルテオンに切り替えていくことが良いと思います。メラトニン自体は米国では不眠症、時差ぼけ対策のサプリメントとしてドラッグストアでも販売されております。
11月7日(日)に日本抗加齢医学会の専門医講習会に参加しました。
5時間に渡る講習会ですが、多くの医師、医療従事者が参加されておりました。
その中のレクチャーでもテーマのひとつになっていましたが、有害ミネラル、特に日本人に高値でみられる水銀について簡単にご紹介します。
ミネラル(元素)には生命活動に不可欠な栄養素が多々ある一方、カドニウム、水銀、鉛、砒素、ベリリウム、アルミニウムなど人体い悪い影響を及ぼす有害ミネラルも存在します。
有害ミネラルによる急性の健康障害の例では、カドニウムによるイタイイタイ病、水銀による水俣病、砒素による和歌山カレー事件などが挙げられます。
軽度蓄積による慢性障害では、疲れやすい、肌荒れ、むくみ、イライラや集中力低下、便秘・下痢、冷え性などのいわゆる不定愁訴の原因となったり、不妊やガンの原因になる場合があるようです。
マグロなどをはじめとする有数の魚介類消費国である日本人は、欧米人に比べて水銀の体内蓄積が多いことが知られており、水銀蓄積による健康障害が心配されます。現在は毛髪による有害ミネラル検査でスクリーニングができ、私自身が以前測定した時には水銀が8.39ppb(基準範囲2.18~6.94)と高レベルでした。日本人は米国人に比べて10倍程度の水銀を蓄積しているようです。マグロなどの魚介類以外でも、歯科治療で用いられたアマルガムと呼ばれる金属なども水銀蓄積の原因になります。
しかしながら魚介類、特に青魚には抗老化作用や生活習慣病予防機能が注目されているEPAやDHAと呼ばれる不飽和脂肪酸を多く含むため、魚を食べないことは単純な解決策ではありません。但しある種の魚(マグロ、カジキ、キンメダイ、カツオなど)には水銀が多く含まれており、サケ、マス、サンマ、アジ、イワシなどには水銀が少ないということは頭に隅に入れておいても良いでしょう。
体内の有害ミネラルが高い場合はキレーションと呼ばれる治療で体外へ排出させることが可能です。従来キレーション治療は国内で認可されている薬剤がなく、輸入した医薬品が用いられていました。今回の講習会で、水銀の場合は初期老人性白内障治療薬として認可されている内服薬によりキレーションが可能であるということを知りました。
毛髪による有害ミネラル検査は当院でもご紹介できます。