長野県塩尻市の眼科医院|松田眼科-クリニックからのお知らせ
16/07/21

お子様の近視の進行を抑える目薬のご紹介


当院ではアトロピンという目薬を1日1回点眼することによって近視の進行を抑制する治療を始めました。治療には低濃度アトロピン(マイオピン)を使用します。
この点眼薬は、アトロピンを0.01%配合させた点眼薬で、Singapore National Eye Center(SNEC:シンガポール国立眼科センター)のに研究に基づいて開発されたものです。

シンガポール国立大学の臨床試験で、0.01%アトロピンの近視抑制効果が証明されました。
日本でも7大学(旭川医科大学、大阪大学、川崎医科大学、京都府立医科大学、慶応大学、筑波大学、日本医科大学)にて臨床研究が始まりました。

子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれることにより生じるケースが多くあります。
近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。そのために眼軸長の伸びを抑えることが、近視の進行を抑制するためには重要となります。

マイオピンの治療は自由診療となります。
検査・処方費   1,000円(税込)
お薬代(1ヶ月) 3,000円(税込)

詳しくは、当院スタッフまでお問い合わせください。

16/06/16

尿中有害ミネラル検査

有害ミネラルは、一般的な日常生活を送っていても、知らず知らずのうちに蓄積されていきます。生活環境や、生活習慣の違いによる個人差はありますが、人体に影響を及ぼす金属には、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、ベリリウム、アルミニウムなどが知られています。
有害ミネラルが身体に及ぼす影響として、
慢性疲労、肌荒れ、むくみ、アレルギー、頭痛、冷え性、肩こりなど、多くの人に現れる症状のほか、発がんや不妊の原因ともいわれています。
さらに、女性にとって永遠のテーマ、加齢に伴うシワ、シミにも関係するとか!!
今回は、尿中有害ミネラル検査を当院スタッフ(30代後半 女性)が受けてみました。
検査の方法は、体内の有害ミネラルが尿中に排出されるよう、専用の錠剤を服用。
その後六時間の間に排尿された尿の一部を採取し、アメリカの研究所に送りました。
結果は、検査項目20項目のうち、ヒ素、鉛、水銀、タリウムの4項目が基準値を超え、中でも水銀は基準値の3倍、ヒ素に至っては基準値の7倍というかなりの高い値を示しました。
 水銀が原因と言われる健康障害・・・視力低下、不眠、集中力低下、頭痛、疲労感
 ヒ素が原因と言われる健康障害・・・疲労、胃腸障害、色素沈着
本人曰く、これらの身体症状にところどころ思い当たる節もあり・・・
魚介類の摂取は海のない長野県民の割に食卓にあがる頻度が高く、少なからず影響しているのではないかと。
そして気になるシミ、シワなどの加齢現象。それにも影響があるなら、なんとかしたい!
本人の強い要望で、体内からこの有害物質を排出させるための薬剤内服(キレーション)を予定しています。
キレーションにより、効果のある疾患(米国)
・狭心症
・冠状動脈硬化
・乾癬
・糖尿病による壊疽
・加齢に伴うシワ、シミなどの改善
・視力低下
など・・・
かなり興味深い結果が出ています。
内服開始後3か月で再検査する予定ですので、結果が出次第また報告させていただきます!

16/01/08

舌下免疫療法

スギ花粉症に対する舌下免疫療法始めました。
アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、からだをアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療をアレルゲン免疫療法と言います。
このたびスギ花粉症に対して、アレルゲンを含む治療薬(シダトレン)を舌の下に滴下し、アレルギー症状を治療する舌下免疫療法を開始しました。

15/11/13

ドライアイのサプリメント

今までドライアイの治療は点眼が中心で内服やサプリメントはありませんでしたが、
わかもと製薬からサプリメントが発売されましたのでご紹介します。
オプティエイドDEです。
乳酸菌やω脂肪酸であるEPAとDHAや、目に良いとされているルテイン、亜鉛、ビタミンC、Eなどが配合され、
日本抗加齢医学会でドライアイ改善効果を涙液量で調べるシルマー試験などで検証し、自覚・他覚ともにドライアイ症状に対する効果が期待できることを報告されています。

これからの時期は冷たい風や暖房などで乾燥しがちです。
ドライアイでお困りの方一度お試ししてみては如何でしょうか?
メーカー希望小売価格3,000円(税抜)

15/11/10

斜視に対するボトックス治療

11月7日、日本神経眼科学会で行われた斜視に対するボトックス治療の講習・実技セミナーに参加しました。

本年の6月に新たに斜視がボトックスの適応疾患になり、使用にあたって資格の取得が必要になります。そのためには、眼科専門医であり、なおかつ講習・実技セミナーの終了が条件となります。

ボトックス療法は適応疾患ごとに使用資格が必要で、2001年に「眼瞼・顔面痙攣」のボトックス療法の資格を取得し、その後「眉間の表情皺」に対する治療(美容皮膚科領域・ボトックスビスタ)も取得しております。

今回新たに、「斜視」に対してボトックス治療の資格が、長野県内の医療機関としては二番目に取得できる見込みです。

セミナーの後、慶応義塾大学病院時代の後輩と情報交換しました。

早くもイルミネーションが点灯し、クリスマスムードでした。

15/10/05

硝子体手術講習会@虎ノ門ヒルズ

10月3日、4日と虎ノ門ヒルズで
硝子体手術講習会がありました。


英文タイトルは、
Advanced Vitreous Surgery Course in Tokyo となっており、
やや上級者術者向けの手術講習会です。
国内の経験豊富な先生のほかに、
今回はアメリカからお二人の招待演者の先生がおり、
またサウジアラビアからスカイプを使ったレクチャーもありました。

硝子体手術に関する新しい話題の提供もあり、
大変興味深く聴講しました。


お昼休みに虎ノ門ヒルズの周りを散歩してみました。
近くには東京慈恵会医科大学、愛宕神社があります。
天気も良くて気持ちの良い一日 でした。


15/08/31

日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)

8月最後の日曜日は、日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)のサマーセミナーに参加してきました。


このセミナーでは
1.多焦点眼内レンズを含む白内障手術、
2.フェイキックIOL(近視矯正用の眼内レンズ)、
3.LASIKなどの話題を中心に、
屈折矯正手術に関わる新しい話題を取り扱っています。

今回は、ブルーライトカット眼鏡が眼精疲労に有効などといったお話もありました。

本邦では多焦点眼内レンズ手術を選択される患者さんは、白内障手術患者さん全体の2.5%-3.0%と欧米の10分の1程度です。

(当院では、昨年度は8パーセント程度)

使用できる多焦点眼内レンズも欧米では多くの製品が開発され、使用可能となっています。
今回のセミナーのシンポジウムで紹介されたベルギー製のFine Visionという眼内レンズは、国内の認可を受けていないものですが、とても使用成績が良く、感銘を受けました。

Fine Vision PhysIOL®社 HPより

11/08/22

甲状腺眼症(バセドウ病)に対する点眼治療

甲状腺眼症(バセドウ病眼症)の症状は年齢によって異なった傾向を示します。
40歳以下の方には眼球突出と眼瞼後退といった外見に影響する症状が出やすいものの、複視や視力障害を生じにくい傾向があります。

眼球突出は眼窩内の脂肪の増加により、眼球が前に押し出されます。
眼瞼後退は瞼を上下する筋が収縮し、特に上瞼が上方に引っ張られることにより、上瞼と黒目の間から白目が露出してしまう症状がでます。(下図参照)
眼瞼後退は外見の変化やドライアイに影響する症状ですが、視機能に影響がないので積極的な治療の対象になりにくい症状でした。


この症状に対し、近年試みられている治療法をいくつかご紹介いたします。但し、これらの治療は健康保険で認められているものではありません。


①ルミガン点眼液による眼瞼後退に対する治療法

以前はグアネチジン点眼液が眼瞼後退に用いられていた時期がありましたが、現在は製造中止になっており、ルミガン点眼液の有効性が示唆されております。

もともとは緑内障治療薬ですが、この点眼液の使用により眼窩内の脂肪の減少が発現します。正常な方でも点眼を行うと、眼瞼の脂肪減少によりくっきりした深い二重瞼になることがあります。


②ボトックスによる治療法

通常、ボトックス(ボツリヌス毒素製剤)の眼瞼注射は眼瞼痙攣の症状に行われ、保険も眼科領域では眼瞼痙攣、片側顔面痙攣に適応があります。近年、一部の甲状腺専門施設では、眼瞼後退に対してもボトックスの注射が試みられるようになってきました。
眼瞼(まぶた)を挙上する上眼瞼挙筋の作用を薬剤で減弱させる治療法です。
但し、発症初期でないと有効性は少なく、効果が強すぎると眼瞼下垂が現れる場合があります。

以上はまだ普及した治療法ではありませんが、有効性を示唆する報告があります。

11/01/26

眼科手術学会

1月28日(金)から30日(日)まで、京都において日本眼科手術学会が開催され、29日(土)は休診させて頂きます。ご迷惑をお掛けいたしますが、専門医制度の単位取得や知識のupdateのため学会参加が必要ですのでご了承お願い申し上げます。

この学会は眼科の学会でも規模が大きく、昨年度は4,500名もの参加者がありました。
眼科では、白内障、緑内障、網膜・硝子体疾患をはじめとして手術治療が必要な疾患がたくさんあります。このため手術に関する知識、技術、機械のupdateは必要不可欠になります。


2011年はまだ始まったばかりですが、当院でも白内障を中心とし、緑内障、硝子体出血、眼瞼下垂、眼瞼内反、翼状片の手術を1月中に行っております。
今後もより侵襲の少ない、安全な手術治療を提供できるように努力して参ります。

入院の必要な場合は、大学病院をはじめとした適切な医療機関をご紹介しております。中信地区では、松本市の相澤病院に、昨年から関西の眼科専門病院である多根記念眼科病院より眼科医が赴任され入院手術に対応できるようになりました。当院では相澤病院との間に医療情報共有システムを有し、密接な医療連携を構築しております。

10/11/05

トーリック眼内レンズ

白内障手術を行ったあと、屈折を矯正するために眼内レンズを挿入します。近年、付加的価値を有する眼内レンズが開発されており、それらはプレミアム眼内レンズとも呼ばれます。
そのひとつは多焦点眼内レンズであり、もうひとつは本日紹介するトーリック眼内レンズです。

トーリック眼内レンズは、乱視を矯正する眼内レンズです。乱視を有する白内障患者さんにはとても有用な眼内レンズで、術後裸眼視力の向上が得られます。
手術そのものはほぼ同じ方法で、使う眼内レンズを変えるだけで乱視を矯正する画期的な眼内レンズです。
乱視を矯正することにより、裸眼視力を向上させ、眼鏡の依存度を減らすことが可能です。(もちろん遠近の調節には、眼鏡使用が必要です。)

トーリック眼内レンズは通常の眼内レンズに比べて高コストですが、日本では健康保険適応のため治療費が変わりません。
米国ではトーリック眼内レンズ使用に必要な差額を自己負担で患者さんが支払うのですが、国内では健康保険がカバーしてくれるということです。

当院では昨年より適応の患者さまにはこの眼内レンズを使用しております。
最近は学会などでもトーリック眼内レンズの有用性は証明されてきており、更に普及していくと思います。


詳しくは、白内障情報室

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