松本市　まちの歯医者さん　
やまと歯科診療所　院長　犬飼　健です
１２日歯科医師会館にてスーパーボンドの講習会がありました。
スーパーボンドはその名のとうりスーパーなボンドです。
たとえば動揺する歯の固定に使用したり、矯正の装置をつける際に使います。
かなり強固に固定されます。

このスーパーボンドで矯正装置をつけることをダイレクトボンディングと言います。

昔は歯の周りに金属の5ミリほどあるバンドをつけてそれに矯正装置をつけていました。
まさに歯の周りがギンギラギンで見た目はとても悪かったのです。このダイレクトボンディングシステムのおかげで矯正装置が簡単にそして綺麗に装着されるようになりました。

ちょうど私が小学生の頃このシステムが開発されアメリカ矯正学会で当時東京医科歯科大学、矯正学教室の三浦教授が発表されました。
その時のかばん持ちが犬飼歯科・セントラルビオス診療所院長　犬飼啓元先生でした。
院長は早くから矯正を取り入れ診療をしていました。
多分長野県内では最も早くから矯正を取り入れたＤｒの一人だったと思います。

当時犬飼歯科医院を休診にして数週間父親がどこかに行ってしまったという記憶があります。
その時の話ですが、スーパーボンドにはキャタリストという液があります。それは空気中の水分と触れると自然発火してしまうものです。
それを飛行機の手荷物で持っていった際これはなんだと税関でかなり苦労をしたと聞きました。
昨日の実習でも自然発火の実験もしていただきました。
そして取り扱いに十分注意しなければならないと実感しました。

また、いろいろな使い方やコツを講習していただきとてもためになりました。いつも当たり前のように使っている材料をあらためて知ると新しい発見がありよいお土産になりました。