こんにちは。歯科衛生士の丸山です。
今年の夏は大変な猛暑となりました。
最近でも台風やゲリラ豪雨が続き不安定な気候が続いてますが、
気温が落ち着いてきてやっと過ごしやすくなりましたね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
先日、第15回顕微鏡歯科研究会を行いました。
今回は根管治療の中でも非常に大切なプロセスといわれている、
根管充填について勉強しました。
*根管充填とは…
歯根と呼ばれる歯の根っこの部分には、空洞が存在します。
専門的には歯髄腔と呼ばれる空洞で、健康な歯根であれば、
本来歯の神経や血管などが存在しています。
これらが虫歯によって侵されると、
抜髄(ばつずい)という処置を施して神経を抜くことになりますので、
空洞だけが残ることとなります。
歯の根っこの治療が終わると、歯髄腔を埋める必要が出てきます。
なぜなら、歯の中に何もない空洞が存在していると、そこへ細菌などが侵入して、
再び虫歯や、中で細菌感染を発生させる可能性が出てくるからです。
そのため、歯の神経を抜いて綺麗に消毒した後は、
特殊な歯科材料によって歯髄腔を埋めます。
これを専門的に根管充填と呼んでいます。
(再根管治療の際も同様に感染源を取り除き、最後に根管充填を行います。)
当院では精密根管治療に力を入れていますので、使用器材もかなり多く、手技も多くあります。
そのためドクターの技術だけでなく、アシスタントもそれぞれの器材の把握や、
手技について理解することが患者さんへの負担軽減や、質の高い治療へと繋がります。
以前から根管治療については、院長から指導していただいていますが、
今回も器具・器材・手技について詳しく教えていただきました。
また口腔内写真撮影の技術向上を図るため、練習も行いました。
今回はシェード測定時の口腔内写真撮影でした。
(シェード測定の口腔内写真…セラミックスの被せを入れるときには、
近くの歯に色を合わせるため歯の色見本と一緒に写真を撮ります。)
患者さんの負担を極力少なくするためには、撮影者だけでなく、
アシスタントもかなり重要になるためすばやく、確実に動けるよう練習しました。
日々進化し続ける医療に難しさを感じる時もありますが、
新たな知識の習得はとても新鮮で、モチベーションの向上にも繋がります。
皆さんにクオリティの高い歯科治療を提供できるように、スタッフ一同頑張ります。