こんにちは、歯科医師の山口です。
4月18、19日に東京の一橋講堂にて行われた日本顕微鏡歯科学会、第12回学術大会に参加してきました。
近年、最小限の侵襲で最大の効果を得る治療(ミニマムインターベーション)という考え方が浸透しています。
虫歯の治療を例にとってみると、感染した歯質のみを削り健康な歯を削らないということです。その際、マイクロスコープを使用し拡大した視野でみることによって、感染したところが明確になるので健康な歯質が温存できます。
マイクロスコープを使用しないと感染しているところの判断がつきにくいことがあり、健康な歯質まで削ってしまう可能性があります。物理的な歯の大きさには限りがあるので、大きく削ってしまうと歯への影響も大きくなってしまいます。
私が今回の学会に参加し、虫歯に対する歯の治療だけではなくマイクロスコープを使用することで、骨や歯肉にも同様のことがいえると改めて痛感しました。
今後もマイクロスコープを使用し、なるべく最小限の治療の介入により最大の治療結果が得られるように努めていきたいです。