こんにちは、院長の望月です。2013年5月23日~26日に第9回世界歯内療法会議が東京国際フォーラムで開催され、これに参加してきました。
今回この学会が日本で開催されるのは初めてのことで、世界30か国以上から1500人を超える参加者が集まり盛大に行われました。
歯内療法とは歯の根の中の管に関した治療のことで、一般には歯の神経の治療と言われています。
根の中は非常に複雑になっており、ちょうど木の根っこのようになっていますので一度感染するとすべての細菌を除去することは非常に難しくなります。さらに根の中の管の大きさは1ミリ以下のため肉眼で内部の汚れを確認することは不可能になり治療を行っても細菌が取り残され再発する危険性が高くなります。その結果、歯の寿命を短くしてしまいます。最近では肉眼で確認できない部位にはマイクロスコープを用いて見えるようにし、複雑な根管形態に対しては専用の器材や薬品が開発され、以前より治療の成功率が高くなってきています。今回も最新の技術・研究・専用器材が発表され、朝から晩まで講義を聞き続けたハードな4日間でしたが、大変多くのことを学ぶことができました。当クリニックでも少しでも長く歯を残せるようマイクロスコープを導入し、専用器材を用いた歯内療法を行っていますが、さらに精度を高められるようこれからも努力していきたいと思っています。