カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 戸建てに住んでいた時に、自分で張って作庭した15坪の芝生ガーデンを含め、奥さまと二人で丹精込めて世話して来た“庭”の中で、特に奥さまが一生懸命丹精込めて毎年世話をしたのが、零れ種で60株にまで増えたクリスマスローズでした。

我が家のアパートの敷地内の道路脇に亡き父が物置を設置して町会に寄贈した、我が家も含め町会内の10軒用のゴミステーションが在ったので、ご近所の皆さんがゴミを捨てに来る度に我が家の前を通るのですが、早春に満開を迎える“雑木林風ガーデン”の樹下に咲く色とりどりのクリスマスローズの群落を愛でられていた様で、時々お会いすると口々に我が家のクリスマスローズの見事さ褒めてくださったものでした(余談ながら、触発されてご自宅の庭にもクリスマスローズを植えられた方が数人おられた程でした)。
 4年前にマンションへ引っ越した際、さすがに丹精込めて世話して来た“庭”を持って来ることは出来ないので、せめてもと鉢に移植して持ってきたのがそのクリスマスローズでした(第1719話)。
色や花弁も一重八重と色々種類があった中で、黒と赤紫で一鉢、そして原種に近い白い品種の一鉢。それぞれ一鉢に5~6株ずつ移植して持って来てマンションのベランダに置いて、また家内が一生懸命世話をしています。その年は、僅かばかりでしたが頑張ってそれぞれ花を咲かせてくれました。

 それから3年目の今年は、白い花の鉢の方がたくさんの花芽が出て来て、最初に開花したのが3月2日でした。黒と赤紫の花は、移植後かなりの株が枯れてしまいました。昨年位になって漸く新しい芽が出て来たので、昨年よりも葉は茂って来たのですが、花芽は今年一つだけ。その蕾は少し遅れて3月16日に漸く開花したのですが、どうやら花が咲くのは今年はこの一株だけでしょうか。白い花の方は鉢から溢れんばかりに茂ってたくさんの花芽も付け、次々に花が開き3月下旬のお彼岸には満開になりました。
 三寒四温を繰り返して3月になって二度程“上雪(かみゆき)”が降った松本も、“暑さ寒さも・・・”の例え通りお彼岸を過ぎて漸く暖かくなり、4月1日には松本城のお堀の桜も開花。この週末には満開になりました。
クリスマスローズは、当初花芽が一つだけだった黒紫の花の鉢は、小さいですがその後3つ花芽が出てきました。片やたくさん咲いた白い花の方は、花弁が緑色に変化して来ました。但しこれは、花びらの様に見えているのは実は「萼」(がく)で、実際には花弁ではなく「萼弁」なのだそうです。本当の花はおしべ周りにある小さな突起の様な部分。この部分から蜜が出て、蜜線(ネクタリー)と呼ぶのだそうです。
花弁の様に見えた「萼」(がく)は、花の時期が終わって葉と同じ緑色に変化したのだとか。蜂や蝶の眼について、呼び寄せる役目が終わったということなのでしょうか。小さな花も、こうして良く見てみるとなかなか面白いですね。

コメント

コメント追加

タイトル
名前
E-mail
Webサイト
本文
情報保存 する  しない
  • 情報保存をすると次回からお名前等を入力する手間が省けます。
  • E-mailは公開されません - このエントリーの新規コメント通知が必要なら記入します。

トラックバック