カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 奥さまが長女に会うために渡米して、不在の18日間。
暇なので、この間を利用して日頃は大きな音で聴いていると奥さまに怒られるのでなかなか聴けない好きな音楽を、ソファーに座って大音量(とはいえ、マンションで許される程度のボリューム)で、リビングのオーディオで毎日の様に聴いていました。
このリビングのオーディオは、マランツのネットワークオーディオのCDレシーバーM-CR612。これはインターネットラジオやYouTubeもスマホと連動させてBluetoothで聴くことが出来るので、書斎である“男の隠れ家”のPCから小型のアクティブスピーカーなどで聴くよりも、当然ながら遥かに良い音で聴くことが出来ます(書斎のオーディオはネットワークオーディオではないので、Bluetoothで飛ばすことは出来ません)。従って、ながら作業でのBGMではなくてちゃんと向き合って音楽を聴きたい時は、必然的にリビングでソファーに座ってスピーカーと正対して聴くことになります。
その時に、飛騨家具のソファーはひじ掛けが片側だけのワンアームで、木製のサイドテーブルを兼ねているのですが、リビングのステレオを聴く時にそこにコーヒーカップを置くと、スピーカーの位置の都合上ポジショニングが左に偏ってしまうので、リスニングポジションとしてはソファーの右側に座るのがベターなのですが、それだと左側にしかないひじ掛けを兼ねたサイドテーブルが随分遠くなってしまい、イチイチ移動しないとコーヒーカップに手が届きません。

 そこで、リビングのソファーに座ってオーディオを聴く時に、ゆったりとコーヒーを(夜はお酒でも)飲みながら音楽を楽しめる様に、コーヒーカップを載せるサイドテーブルを自作することにしました。
Amazonやニトリなどのオンラインショップも見てみたのですが、安いモノだと2500円くらいから無くはないのですが、北欧風などデザインが良くて「これは!」という木製の秀逸なモノだと最低でも1万円近くします。
どうせ家内も不在で暇なので、時間はたっぷりあります。そこで、「だったら、自分で作っちゃえ!」ということで、ホームセンターで板材などを購入して、暇に任せて久し振りのDIYで作ることにしました。
 板材の大きさや用途により、同じ種類の板材で揃えることが出来なかったため、購入したのは天板用に桂のハガキ倍判(以下税抜き378円)、側板には桐集成材(428円)、足の底板には端材2本(240円)、他に金折(4枚入りで328円)と12㎜の木ネジ(228円)、塗装用のクリアラッカー(268円)。〆て税込みで2090円でした
板厚は全て15㎜を選択。600㎜の側板は、膝が収まるのに十分な高さの55㎝にカットしてもらいました(上記合計額はカット代30円込の値段です)。
組み立てでは板と板を直角に組み合わせるのですが、木工用ボンドと木ネジで留めるにしても板厚は15㎜しかありません。そのため、特に天板はコーヒーカップを載せるので、接続部分の強度不足が些か心配です。そこで購入したのが、金折という直角に降り曲がっていて、それぞれの面に二つずつ釘穴があいた金属板です。
更に、側板をカットして貰って出来た端財を、角がそれぞれ直角の三角形になる様に切って、金折の目隠しを兼ねて、天板と足の底板の補助材として使います。本当はホームセンターで機械でカットして貰えれば正確なのですが、松本には東急ハンズの様な店が無いので、ホームセンターでは斜めや曲線のカットは出来ません。そのため、素人では恐らく寸法のズレが生じるでしょうが、止む無くノコギリを使って自分で切断するしかありません。端財の直角を使える補助材は目立つ天板用に使い、直角にするために自分で切断した補助材は足の底板用に使います。
必要な板材を準備し、先ずはサンドペーパーで目の粗さの異なる二種類の番手で磨きます。それから、側板に直角に天板と底板を付けられる様に、先ず補助材を木工用ボンドで貼り付けます。一応速乾性のボンドでも最低12時間は必要です。次に、金折を取り付けるためにキリで木ネジの穴を開け、電動ドライバーで木ネジを締め付けます。続いて、同じ様に天板、そして底板(ソファーの脚に差し込んで使えるように、側板の両側に二本の脚材で底板に固定)を木工用ボンド、金折の順番で固定します。



組み立てが終了したら、最後にクリアラッカーのスプレーで何度か吹き掛けて表面を仕上げて終了です(ラッカー液が垂れない様に、横面にして吹き掛け、ある程度乾いてから次の面を同じく横に倒して吹き掛ける必要があります)。
ラッカー仕上げだと、熱いコーヒーカーップを置くと表面が熱で少し溶けることがあるので、丸太を薄く輪切りにしたコースター(300円程度)をホームセンターから一緒に買って来てあり、それを天板に載せてこの上にカップを置いて使います。
以上、家の中では作業が出来ないのでベランダでゆっくり工作しましたが、それでも三四日で完成。素人工作でのDIYですが、一応自己満足の出来栄えでした。本当ならデザイン上もっと見栄えが良い様に、側板の中央部を縦長にくり抜いたり或いは格子状にしたいところですが、それが可能な工具が無いので止むを得ません。
アメリカから帰って来た奥さま、サイドテーブルを見て曰く、
 「私も、サイドテーブルがあった方がイイかなって思ってたんだよね!」
 「そうでしょ!でも2000円だよ、結構良く出来たでしょ!?」
 「うーん、山崎実業で探せば同じ位の値段でイイのが買えるんじゃない!?」
 「・・・・」
まぁイイでしょう。DIYは出来栄えやコストよりも自己満足の方が遥かに大事なのですから!