カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
2016年からJAF(日本自動車連盟)が実施している、『「信号機のない横断歩道」における歩行者優先についての実態調査』の2024年度結果がこの11月に発表されました。
・1位 長野県 87.0%
・2位 石川県 80.9%
・3位 岐阜県 75.2%
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・45位 福井県 34.7%
・46位 北海道 34.1%
・47位 富山県 31.6%
因みに、長野県は昨年の84.4%から更に+2.6%上昇し、9年連続1位を更新中。その理由を、TVのローカルニュースでは、
『長野県の停止率が高い理由としては、「伝統」となっている、子どものころからの交通安全教育の影響が挙げられます。
歩行者は手を上げて意思表示するのはもちろん、止まってくれた車へのアイコンタクトやお辞儀が奨励されています。』
と報道していました。
でも、1位報道以上に非常に印象的に感じたのは、次のコメントでした。それは、
『しかし、それでも長野県内で13%はまだ一時停止せずに通過しています。
横断歩道での歩行者優先は法律で定められており、県警は今後もプロジェクトを推進して、ドライバーに一時停止を呼びかけたいとしています。』
“クソ”が付くほどマジメと云われる、如何にも“信州人”らしいコメントだなと感じた次第です。
・・・と、今回書きたかったことは、決して地元長野県の“ふるさと自慢”ではないのです。
(写真は、松本駅アルプス口の近くにある信号機の無い横断歩道です)
今回、初めて数日間横浜の都筑区にある次女の家に泊めてもらいましたが、その間にとても印象的に感じたことがありました。
それは、次女の家から、ショッピングモールが集結している最寄り駅である横浜市営地下鉄のセンター北駅まで歩いて行くのですが、その間に信号機の無い横断歩道が2~3ヶ所あります。そしてそこの横断歩道では、周辺が住宅街で近くに学校があるということも背景にあるのかもしれませんが、何度歩いても通り掛かった車が必ずと言っていい程横断歩道手前で停まってくれるのです。
停止率が全国トップの長野県でも、松本市内を歩いていても信号機の無い横断歩道で全ての車が停まってくれるわけではありません。最初にご紹介したローカルTVのコメントにもありました様に、「しかし、それでも長野県内で13%は一時停止せずに通過している」のです。
それが、数日間とはいえ、毎日必ず数回はその横断歩道を通ったのですが、車が来るとほぼ100%停まってくれたのです。感動する程驚きました。
もしかすると近くに大学の附属高校があって、センター北駅からの高校生たちの通学路になっているため、朝の通学時には学校の腕章を付けた係員の方が旗を持って安全指導をしていることも、ドライバーを含めここに暮らしている住民の方々の中では習慣として根付いている背景なのかもしれません。
しかしそれにしても、例えば朝の通学時でもない昼間に、この年寄りのジイサンが一人横断歩道に立って来る車が通過するのを待っていると、その来た車も必ず停まってくれたのです。それは、どの時間帯でも、またタクシーの様なプロドライバーだけではなく、且つ老若男女を問わず、「必ず」と言って良い位だったのです。
因みに、神奈川県は2024年度データでは全国19位の58.4%と全国平均の53.0%を僅かに上回っているに過ぎませんし、しかも今年は大きくジャンプアップしていて、昨年度はナント41位の29.1%というワースト10内の数字だったのだそうです。
次女の家に戻ってそのことを口にすると、7月にここに引っ越して来てからまだ5ヶ月しか経っていませんが、婿殿も娘も、そして毎月手伝いに来ている家内も、
「そう云われてみれば、殆ど停まってくれるよね・・・」
そして、このセンター北に限らず、以前次女一家はセンター南のアパートに暮らしていて、今夏に引っ越しの手伝いに来た際に、センター南の駅の近くのコンビニへ買い物に行った時も、信号機の無い横断歩道で車が停まってくれてビックリしたことを思い出しました。その時はたまたまだろうと感じたのですが・・・。
勿論、同じ神奈川県内や横浜市内でも地域差はあると思いますし、昨年のワースト10という結果を受けての停止率向上への県や市の指導や活動もあったのかもしれません。
しかし、それにしても数日間で受けた実際の印象は、
「エーっ、松本よりスゴイじゃん!長野県ももっと頑張らなきゃ!だって、まだ100%じゃないんだから・・・。」
そんな風にさえ感じさせてくれた、横浜市都筑区の“民度の高さ”でした。
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