カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
孫たちの二週間の松本滞在中、一日家に居ては飽きてしまいますので、お世話になったのが近所の公民館の広場や松本市内の公園でした。
次女一家の住む横浜の様なズーラシアやアンパンマンこどもミュージアムといった子供向けの人気施設がある訳ではありませんので、子供向けの遊具のある公園をネットで探して車で出掛けました。
行った先は、広大な都市公園である「松本アルプス公園」、信州まつもと空港周辺に拡がる「信州スカイパーク(松本平広域公園)」。そして「あがたの森公園」と、市内の住宅地に在る「庄内公園」や「芳川公園」で、県営の「スカイパーク」以外はどれも松本市の都市公園です。
置かれている子供向け遊具は、アルプス公園以外の公園はそれ程たくさんある訳ではありませんでしたが、アルプス公園含め横浜の様に入場料が必要な施設では無く全て無料で、次女はその充実ぶりに驚いていました。
「松本って凄いね!」
街中から僅か10分足らずで来ることが出来て、しかも信州の高原風の自然の中に拡がる72haという広大な都市公園。しかも眼前には松本平から安曇野越しに北アルプスの峰々が聳えていて、展望台から見る景色だけでも癒されます。入場料も掛かりませんので、観光スポットとしても人気です。
子供たちには走り回れる草原などの広場や、子供向けの遊具が幾つもあってどれも無料で楽しめます。また小さいながらも、猿山やタヌキ、鹿などがいる「小鳥と小動物の森」もあります。
孫たちは崖を利用した大規模な滑り台や、ジャングルジムを組み合わせたローラー滑り台に夢中。尾根筋を何百メートルも下るローラー滑り台もあるのですが、そちらはどこまで行くのか分からず怖いと棄権。アルプス公園内の子供向け遊具は、ドリームコースター以外全て無料なのが家族連れにとって有難い(公園も勿論入場料はありません)。
しかも週末は地元の家族連れだけではなく、諏訪や長野ナンバー、また観光目的での県外車も多く、広い駐車場が満車になることも少なくないのですが、この日は平日だったので、遠足に来て走り回っていた地元の小学校の1年生の集団が、出発時間になって、クラス毎に先生を先頭に皆でトトロの「♪さんぽ」を「♬歩こう、歩こう~」と元気に歌いながら帰って行きました(何だかほのぼのとして、素朴でイイ子たちでした)。彼らが居なくなった後の園内には、マレットゴルフに興じる高齢者の皆さんの他には殆ど人がおらず、広い公園も週末の賑わいが嘘の様な貸し切り状態で、子供向け遊具はほぼ占有状態です。
思う存分走り回り、滑り台などを楽しんで、最後に次女と3歳の上の子、婿殿と1歳の下の子のペアで、ドリームコースターに乗ることに(未就学児は保護者と同乗が原則です)。次女はおそらくシンガポールから戻った小学生以来でしょうから、30年振りでしょう。その頃よりもコースが延長された様な気がするのですが、全長630mとのこと。乗る前に運転の仕方のレクチャーを受け、こちらも他に利用者がおらず、彼らだけで時間を掛けてコースを回り、孫たちはキャッキャと楽しそうにはしゃぎながら思う存分にドリームコースターを楽しむことが出来ました。因みにこちらは有料で大人410円、子供200円で、週末などは順番待ちの行列になることも珍しくありませんが、娘は30年前の自身が子供だった頃と殆ど変わっていないことに驚いていました。
続いては、「信州まつもと空港」をぐるっと囲む形の「信州スカイパーク」。
正式名称は長野県松本平広域公園で、東京ドーム約30個分、凡そ140haの広さの県下最大規模の多機能・多目的型公園です。園内は「競技スポーツゾーン」、「花のプロムナードゾーン」、「ファミリースポーツゾーン」など7つのエリアに分かれていて、14ヶ所の駐車場があるので、行く場所に近い駐車場を選ばないとかなり歩くことになります。
家族連れや子供たちだけでなく、1周10㎞の周回コースがあり、ジョギングやウォーキングなどをしている人など、特に平日などはリタイアされた年配のご夫婦なども結構多く見掛けます。
ただアルプス公園に比べると、子供向けの遊具は少ないかもしれませんが、標高が日本一高いところに在るという空港で離発着するFDAやビジネスジェットなどを滑走路の間近で見られるので、飛行機好きにも溜まりません(但し、便数は少ないですが)。
次に、「芳川公園」。
松本市小屋にある大規模な都市公園で、 1996年3月に開設された、松本市最南部の中核的な公園です。植栽はあまりされておらず、3.9haの公園に芝が広がっていて、その中央部を貫くように人工の川が造られていて、冬場は水が流れていませんが、北東の角には噴水もあって、夏場は子供たちには嬉しい親水公園になります。
場所はJRの「平田駅」と「村井駅」のちょうど間くらいに位置しているので、諏訪に勤務していた頃の電車通勤では毎日車窓から眺めていました。線路沿いにあるため、公園からも「あずさ」や「しなの」といった電車を間近に見ることが出来るので、子供たちも喜びます。
親子連れには、松本市内の公園では珍しい水遊びができる噴水や大型のコンビネーション遊具があるので、特に夏にはおススメの公園でしょう。その水遊びのできるエリアは、水深も浅く、また広々としている人工の池や流れもあります。大型のコンビネーション遊具には、ローラーすべり台や、幅広のすべり台があり、我が家の子供たちも喜んで遊んでいました。また芝生広場もとても開放的で、自然も多く、平田駅が2007年に新設されたため、その周辺が新興住宅地として開発されたこともあって、たくさんの若い親子連れで賑わっていました。
そして最後は、街中にある「あがたの森公園」
松本駅から東にまっすぐ伸びる駅前通りを1.5㎞程、徒歩だと20分くらいでしょうか。旧制松本高等学校の跡に整備された都市公園で、園内には大正期に植えられた大きなヒマラヤスギの並木や日本庭園があり、また保存された旧制高校の校舎は重要文化財に指定され、「あがたの森文化会館」として利用されています。
公園内に残る旧制高校の校舎は、その旧制松本高校から戦後は信州大学文理学部の校舎として1973年までそのまま現役で使われていたことも手伝い、信大移転後に市民や同窓会の保存運動により、都市公園となった今でも大切に維持されています。結局“ナンバースクール”にはならなかったものの、大正時代に他都市と競って松本への誘致に成功した“第九高校”への“学都”としての市民の誇りがその後の保存運動にも繋がったのか、市街の一等地にこうした公園が残っているのは珍しいことかもしれません。
園内には芝生と池、一角には遊具が設置されていて、子供から大人までの松本市民の憩いの場となっていて、広さは凡そ61,000㎡。
但し園内の遊具は小規模なので、子供たちよりもむしろ、大きなヒマラヤスギに癒されながら園内を散策する大人たちの方が楽しめる都市公園かもしれません。
今回のお世話になった松本市内の公園の中で、次女の評価では、大規模なアルプス公園が子供向け遊具の充実度もあってやはり一番。そして、街中に在る身近な公園という意味では、芳川公園の滑り台などが組み合わされた遊具も高評価でした。
「横浜の家の近くにも、こんな公園があったらとイイのに・・・」
と、羨ましがっていました。
今回、孫が二週間も遊びに来てくれたので初めて分かったのですが、松本市内には結構たくさんの子供向け遊具を備えた公園があることを知りました。
「都市戦略研究所」が昨年発表した「日本の都市特性評価 2023」によると、“豊かな居住環境の中で健康的に過ごせる街”として、松本市が主要136都市のなかで総合8位。更に、シニア視点での順位は2位、ファミリー視点も2位、シングル視点では12位といずれも高評価だったそうですし、移住したい都道府県ランキングでは長野県が常にトップを争い、その中でも松本市の人気がとりわけ高いそうですが、もしかすると、こんなところにもその理由の一端があるのかもしれないと納得した次第です。
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