カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 終活を意識した松本でのマンション暮らしでは、庭が無いことなどへ一抹の寂しさもありますが、それにも増して何物にも代えがたい喜びは北アルプスの峰々が毎日眺められることです。

 生まれ育った下岡田の神沢地区や沢村エリアからは、筑摩山地と呼ばれる美ヶ原や鉢伏山は見えても、城山山系に遮られて北アの峰々は全く望めず、会社員時代に以前住んでいた沢村からの松本駅への通勤路で、深志高校を過ぎて塩釜神社辺りになって漸く右手に常念岳が顔を覗かせてくれると、堀金尋常小学校の斎藤校長先生ではありませんが、常念を見て「ヨシ、今日も頑張るぞ!」と思ったものでした。

 そんな、憧れの常念を始めとする北アの峰々を、人生後半に毎日眺められることの喜び!・・・これこそ“松本に生まれた幸せ”そのもの・・・です。
そんな北アの峰々の美しさの一つが、千変万化で一つとして同じものが無く、しかも正に秒単位で紅色が刻々と変わって行く夕映えの北アルプスです。
 夏、夏至前後の二ヶ月間、松本市の山辺から中山辺りで、槍ヶ岳に沈む夕日を眺めることが出来る(第856話参照)のですが、太陽が一番北へ上るその夏至が最も高く、その後また南へ下がって行きます。松本平からだと、夏には常念岳辺りまで来ていた夕日が、次第に南側に移動し、この時期、秋は乗鞍岳くらいまで南下して来ています。
個人的は、北アルプスの峰々全体が黒い屏風の様になって、その背後がバラ色に染まる夏がやはり一番好きですが、山容に特徴ある乗鞍岳が深紅に染まった秋の様子もなかなか素敵で、息を飲むような感じがしました。
 同じ様な内容で夏の様子を前にもご紹介したことがありますが(第1927話)、今回はそんな秋の夕映えの北アルプスの様子をご紹介させていただきました。
(掲載した写真、最初の1枚は9月17日、次の1枚が10月25日、残り2枚が翌日の10月26日で、大滝山から乗鞍方面からと最後の写真が常念岳から燕岳方面です)

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