カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 マンションのベランダでの、夏野菜のプランター栽培。
一番の課題は旅行など不在時の水やりです。特にマンションのベランダは、屋根があるので雨が掛からず、自然水での給水は全く期待出来ません。一日二日ならともかく、五週間近く不在するとなると、この給水問題が一番の課題になります。そのため、昨年長女がまだ東京に居た時には、長期出張や休暇中に婿さんと会うための渡米時などで留守番が一週間以上になることから、二人目が生まれたばかりの次女の支援で家内が横浜に行っている時に時期が重なると、私メが長女の留守中は柴犬のマイの世話に行かねばならず、そのためプランターでの野菜栽培は断念しました。
しかし今年は、長女が幸いNY本社の空きポスト採用に合格してマイも一緒に連れて日本支社からの転勤が出来たので、昨年の様な長期間の東京滞在が不要になることから、南紀白浜旅行から戻った6月末に少し遅めの夏野菜のプランター栽培を開始しました。

 ところが、私も次女の戸建てへの引っ越し作業を手伝うことになり、最低でも一週間は不在になることに・・・。
 「え~っ!水やりどうしよう?・・??・・・???」
そこで、ネットで留守中の水やりについて検索して色々調べてみました。
先ず選んだのが、100均ショップで売っている「とんがりキャップ」(2個入で税込110円)で、中でも一番評判が良さそうなセリアのモノを購入してみました。

これはペットボトルに水を入れて、ふたと同じ様にキャップをねじって逆さまにプランターに刺しておくと、キャップの先の尖がっている部分に針先で開けたような小さな穴から少しずつ水が滲み出て来る仕組みです。水が早く出てしまう時は、二つの穴の一つを塞いで給水量が調整出来るとのこと。
ところが、1ℓのペットボトルだと2~3時間足らずで水が無くなってしまうのです。これでは2ℓに換えても一日と持ちません。説明書きには、『給水量が多い場合は、2ヶ所ある穴のうち1ヶ所をふさいでください。』とあり、念のため、上の穴と下の穴、両方を塞いで試してみたのですが、それだと逆に殆ど水が出ない(土の粒子の大きさにも影響を受けるのかもしれませんが)。かなり斜めに倒すと出て来るケースもありましたが、かなり微妙な調整が必要で、結局穴を塞いでの調整は(少なくとも私は)上手くいきませんでした。
そこで止む無く諦めて、ネットで別の情報を検索した結果見つけたのが、『水やり楽だぞぅ』(株式会社アーランド)という4本入りで800円程度の製品でした。
これは、白いスポンジの太い紐状の様なモノで、ポイントは、その白い棒状が化学繊維ではなく天然素材の綿。その綿の毛細管現象(細い管状物体の内側の液体が管の中を上昇する現象)で自然にペットボトルの水を吸い上げ植木鉢の土に給水していくのです。
説明に依れば、『下に置いたペットボトルから水をくみ上げてくれます。ご家庭の使い終わったペットボトルを再利用して植物に自動給水。毎日の植物への水やりが楽になり、お出かけの際にも安心です。』とのこと。
地元のホームセンターではどこも売っていなかったので、止む無くAmazonで購入。4本入りセットが760円ちょっとで、2セット(計8本)を購入しました。
試しにやってみると、24時間経って2ℓのペットボトルの1/5位減っていました。当然給水時間はペットボトルの大きさに比例するので、2ℓのペットボトルを3つのプランターに合わせて、大きな2つのプランターには各3本、小さな一つのプランターには2本の、合計8本用意して対応することにしました。これで、計算上一週間近くは給水が出来る筈です。
因みにペットボトルの水を全部給水させるには、土の面とペットボトルの高さがポイントとのことなので、発泡スチロールのブロックを購入して自分でカットして高さ10㎝程の置台にしました。
 7月上旬に、次女たちの引っ越しの手伝いで、私はちょうど一週間家を不在にしたのですが、8日目の昼過ぎに戻ってみると、2ℓのペットボトルはどれもみな空っぽになっていて水は全て給水し終わっていました。
綿棒はどれもまだ湿り気を残していましたので、空になってから然程時間が経っていないのが分かりました。そして、勿論プランターの土も乾いておらずしっとりと湿っていて、野菜苗は葉っぱも萎れておらずキュウリもミニトマトも、ナスも皆元気でした!
これなら、もし仮にもっと長期に不在になる場合は、2ℓのペットボトルより容量の大きなバケツとかを用意すれば、比例的に不在日数分をカバー出来る筈です。
なおネット記事に拠れば、麻紐などの天然素材を使って自作することも可能な様ですが、素材の違いと太さに依る給水量との調整には試行錯誤での時間と工夫が必要でしょう。

 今回の一週間不在での、留守中の水やり。
この株式会社アーランド製の『水やり楽だぞぅ』、大正解でした。