カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 我が家は浄土宗ですが、7月になると菩提寺からお盆の「おせがき法要」の塔婆申し込みの案内が来て、8月になって申し込んでいた先祖供養の塔婆などを受け取りに毎年お寺に伺います。
因みに、この「おせがき」というのは、仏教で死者の霊魂に食べ物や飲み物などを施して供養する法会(儀式)のことを「施餓鬼(せがき)」と云うのだそうで、その施餓鬼の目的は、飢えや渇きに苦しんでいる死者の霊魂を救済することであり、その施餓鬼には多大な功徳があるともされているので、ご先祖様へ功徳を振り向けること(「回向(えこう)」)で、追善供養にもなるとされているのだそうです。そのため、多くのお寺ではお盆の時期に盆法要と合わせて施餓鬼法要を実施しているとのこと。
今年我が家は新盆になるので、新盆と併せて先祖供養の二本塔婆を申し込み、先日お寺に受け取りに伺って来ました。

 ご住職から塔婆を受け取って帰ろうとすると、庭を掃除されていた副住職から呼び止められ、何事かとその場に伺うと、
 「これ見てください!さっき見つけたんです。」
指差す方を見ると、本堂前の古木のかつらの木の枝に、セミの抜け殻が“数珠繋ぎ”になっているではありませんか。抜け殻一つなら別に珍しくもありませんが、確かに同じ場所に7つも連続しているのはこれまで見たことはありません。
 「ナルホド、数珠つなぎというのは流石にお寺さんらしいですね!」
皆兄弟なのか、7年経ってこの真夏の同じ日に土の中から出て来て、同じ枝に登り7匹一斉に脱皮して飛び立っていったのでしょうか。
 お寺の庭の“数珠繋ぎ”のセミの抜け殻。お盆に向けて、これもお寺さんの何か功徳なのかもしれない・・・と思い、何だかチョッピリ幸せな気持ちでお寺を後にしました。

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