カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
今年のゴールデンウィーク。会社によっては10連休での大型連休になるところもある中、海外旅行は為替差で高上りになることから、むしろ国内組の大型連休での“安近短”需要が中心で、一方円安効果での海外からのインバウンドも加わって、国内の観光地はどこも大混雑が予想されるとか・・・。
しかし、“毎日が日曜日”の年金生活者としては連休云々は関係無いので、むしろそんな混雑する中にわざわざ出掛ける必要もなく、またGW前半は家内が次女の所に手伝いに行っていて留守だったこともあって、GWはどこにも出掛けずに、まるで“世捨て人”の様に“じっと我慢の年寄り”でありました。
因みにこのGW10日間の松本周辺観光地の込み具合は、地元紙の報道に依れば、松本城への来場者数は45000人で、ピークだった5月4日は天守閣見学の待ち時間が1時間50分だったそうです。但し、これでもコロナ禍前の数にはまだ戻っていないとか・・・。
また、安曇野市の「国営アルプスあづみの公園」堀金・穂高地区(別の大町・松川地区と二ヶ所に分かれています)の入園者数も、チューリップが満開だったことも手伝って54000人だったとのこと。
因みに、この「国営アルプスあづみの公園」は、地元出身だった塩島大氏(後に衆議院議員)が建設省公園緑地課長の時に考案したものです。建設省令では長野県は関東地方と合わせて国営公園は1つと定められており、同エリアでは先に茨木県の「国営ひたち海浜公園」の整備が進む中、大蔵省は計画に難色を示したのですが、当時の竹下登自民党幹事長により、国営公園の配置基準が緩やかになった1990年に安曇野地区の事業が開始され、塩島さんが急逝した後は地盤を引き継いだ村井仁衆議院議員(後に長野県知事)が事業を推し進めたという経緯経過もあって、春のネモフィラや秋のコキアで全国的に有名となった「国営ひたち海浜公園」には知名度では敵わないかもしれません。今ではそんな設立経過を知る人も少なくなっていると思いますが、地元にゆかりのそんな国営公園でもあります。
また上高地では、槍穂高への登山者ばかりでなく、インバウンドでの外国人観光客も目立ち、河童橋周辺は身動きも出来ぬほどの大混雑だったそうです。
その北アルプスや八ヶ岳などへの登山では、長野県内でのGW中の山の遭難は26件と多く、過去10年で最多だったとか。確かに中高年登山者の遭難が多かったのですが、中には蝶ヶ岳で無謀にもアイゼンやピッケルなど冬山装備を持たずに入山して行動不能となった大学生2名が救助されるなど、まるで山を舐めているとしか思えない様なケースもありました。そして、毎日の様にそうした遭難者を病院に運ぶ青い県警ヘリが上空を飛んでいました。
幸いこのGWの間は良い天候に恵まれ、晴れの日が続いたことから、先述の松本城のみならず、日本全国の観光地への人出に繋がったのでしょう。
我が家では、前半は30日まで家内が横浜の次女の所に行っていて不在でしたので、唯一27日の父方の伯父の一周忌の法事に一人で茅野に出掛けただけでした。でも快晴の中、朝からマンションから見る、残雪の常念や乗鞍の北アルプスは本当に惚れ惚れする程美しく、眺めていても見飽きることがありません。観光地に行かずとも、自分の部屋から北アの絶景を眺められる幸せをしみじみと噛みしめていました。以前の一戸建てでは、北アの峰々は城山山系に遮られて全く見ることが出来なかったことも、ここに移って2年半ですが、毎日見ても未だ新鮮が消えず、全く見飽きることなど無い理由なのかもしれません。また、例えば真っ白な雪山が少しずつ山肌を現わしていく様子など、空や雲の様子も含めて日々刻刻変化し、一度として同じ風景ではないこともその理由なのかもしれません。
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目的は、松本城公園の北西側の、埋の橋近くに在る満開を迎えた筈の藤棚を見ることでした。
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内堀に沿って人ごみの中を本丸入口の黒門の方へ歩いて行きます。すると門の外へもずっと天守閣登城への長蛇の列で、「最後尾」の幟を持った係の方が立っておられ、待ち時間90分とのこと。さすがにGWで混雑していました。インバウンドの方も目立ちます。
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(右側の写真はGW中ではありませんが、来年閉店する「松本パルコ」の公園通り側前で。パルコで買い物中の家内をコユキと一緒に待って)
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大正時代からの洋食レストラン「おきな堂」も行列で40分待ちとか。松本で一番早く咲くその翁堂前の藤棚はもう終わっていました。そば処「野麦」にも観光客の方々(我々地元客は並んでまでは行きませんので)が20人以上の列。伊勢町でも、「そば切り みよ田」も信州味噌ラーメンの「麺匠 佐蔵」もこれまた行列です。そして、公園通りでは普段は行列など見たこともない蕎麦屋さんにも列が出来ていて、いやはやGWでレストランを探すのも大変だと実感した次第・・・。
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「例えば真っ白な雪山が少しずつ山肌を現わしていく様子など、空や雲の様子も含めて日々刻刻変化し」と上述した峰々の変化。この最後の写真は、冒頭に掲載したGW前半の4月28日の様子と比べても、常念や乗鞍の雪が次第に融けて黒い山肌が少しずつ大きくなってきている、昨日5月14日の様子です。
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